コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re:   +Rainbow Light Music+   ( No.44 )
日時: 2011/08/26 00:19
名前:   苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
参照:       最近いやなことばっかりおこるー




 第十五話『人生初の…』





 ある金曜の午後、私は珍しく自宅でテスト勉強をしていた。
 明日は雨でも降るんじゃないかしら。
 とか、思いながら、とりあえず問題を解いていた。


 「あ〜っ!! もう無理、もうギブギブ」


 私はそういって、シャーペンを放り投げた。
 やっぱ私に集中してずーっと勉強なんて、無理。
 そう思っていると、携帯が鳴った。


 相手は、最近会っていない他中で同じ塾だった子からだ。
 


 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 From:梓紗

 やっほ〜っ
 久しぶりッ!!

 明日、3時から駅前のカラオケBOXで
 男の子たちと集まるから、こない??

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 私はコレを見た瞬間、すぐに携帯を閉じた。
 男の子たちと集まるって……カラオケって……。

 これって、世間でいう、いわゆる合同コンパってやつ?
 ちょっと大人の世界(大学生とか)ではよくきくけど、まさか自分が誘われるなんて……。


 いや、でももう高校生だし、そういうことの1つや2つ、あって当たり前なのかなぁ。
 ……うーん……明日暇だし、ちょっと参加しようかな。



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 From:凛子

 おぉっ、いいね〜
 何人くらいくんの??

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


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 From:梓紗

 相手が四人だったかな??
 舞阪高校の子たちだよーっ
 
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



 ふーん。
 なるほど。梓紗と私と、あと二人誰か女子もくるはずだ。
 私は参加することを伝え、メールは終わった。


**



 私は、午後一時頃からすでに、準備にとりかかっていた。
 コテでくるっくるにまいて、ケープをつけまくる。
 メイクはいつもより濃くして、ファッションもバッチリ。
 ……これで、ちょっとはイケてる子になったかな?



 知り合いにバレるとやばいので、私はサングラスをつけた。
 ……なんか、自分が自分じゃないみたいだ。



 私は、鞄の中身をチェックすると、そっと家を飛び出した。






 駅前は、バスでいかないといけない。
 ちょっと不便なんだよねーこのへん……。
 まぁ、もっと不便な所だってあるのだから、文句言っちゃいけないとおもった。




 カラオケBOX前には、既に梓紗が立っていた。
 私はわかるようにサングラスをはずし、梓紗に近づいた。


 「あ、凛子ー! みんな待ってるからこっち」



 カラオケBOXに入店すると、すでに何人かがいた。
 受付をすませ、私達は312号室へ移動。
 冷房をつけると、早速自己紹介タイムにはいった。




 「まずは私! 立木梓紗、今回の幹事でーす! 山森女子高校にかよってまーす」
 「末森七恵です! 同じく山森女子高です、よろしく!」
 「八坂美有、伊香崎にかよってまーす、よろしくね」


 女子全員の自己紹介が終えた。
 次は私だ!!


 「百屋凛子、虹ヶ丘高校です。よろしくおねがいします」



 拍手がまもなくおこった。
 ……ホッ。



 人生初の合同コンパが、幕を開けた。