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Re:   +Rainbow Light Music+   ( No.61 )
日時: 2011/10/17 18:42
名前:   苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: S86U/ykR)






 第二十五話『動き出した恋』






 メールがきたのは、その日の夜のことだった。
 丁度雑誌を見て部屋でくつろいでいるときだった。
 私は、一気に鼓動が速くなり、おそるおそる画面をみる。



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 おっ、百屋さんか!
 登録しておいたよ〜

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 「……っ」



 
 なんか、どっと安心感がただよってきた。
 でも、絵文字がなくて、そっけないかんじ?
 いや、もともとつけないかんじの人かもしれない。
 いやぁ……なんか、よかったぁ。




 ってそうじゃなくて、返信しなきゃ!!




 −−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
 そうです、百屋でっす!←
 なんか急に送ってすぃません…
 これから、よろしくおねがいします!

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−



 あー、こんなもんでいいかなぁ?
 私は最後にかわいいデコメをつけると、返信をした。




 −−−−−−−−−−−−−−−−−−


 おーっす(笑)
 全然大丈夫!!メール好きだから(^o^)
 じゃ、明日も朝早いしもう寝るよ
 おやすみぃ〜(∪。∪)。。。zzzZZZ

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 「……あらら」





 ラリーを続けようとおもったけど、終わっちゃった!
 私は落胆しつつ「おやすみなさい」とおくった。
 ……まぁ、もう11時すぎてるし、仕方ないよね。




 私は、携帯を机に置くと、いそいでお風呂の用意を始めた。







 













 朝、私はいつもどおりに目覚めた。
 そして真っ先に、携帯を確認してみた。



 まさか、先輩からメールがきてるかな……とおもったから。
 きてるわけなんてないのに。



 なに、期待しちゃってるんだろう。
 きっと先輩は私のことは一人の後輩としてみててさ。
 一方通行なのにさ、なに考えてるんだろう。





 「って、あーっ! よっしゃ」







 私は、気合を入れるために、素早く起き上がった。
 いや朝から、こんなうじうじしても、仕方ない!
 ポジティブにがんばってみよう!







 学校につくと、私は真っ先に桜と里子を呼んだ。
 二人は興味津々の顔をして、私に近づく。





 「えっと、先輩から返信きましたぁー!」
 「きゃーっ! よかったねぇ、おめでとぉーっ」
 「先輩からはなんてきたの?」



 桜に質問され、私は昨日のメールの内容を答えた。


 「なんか、あんま盛り上がってないね」
 「失礼な、返信きたからいいじゃん!」



 里子の鋭い意見に、私はそう答えた。
 今日も先輩にメールしてみよう。










 私は、夏の青空をみあげ、そう決心した。
 私の恋、今動き出す。
 今年の夏こそ、なにかあるといいな。