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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- その10 入部 ( No.10 )
- 日時: 2011/07/24 19:25
- 名前: とろわ (ID: 1ZQMbD0m)
とりあえず、話だけは聞いておく事にした。
「うちの手芸部という名の何でも部は、俺と部長の2人だけなんだ。集めようにも、俺たち…まあ、部長はアレだから、俺しか部員を集める人間がいないんだよ」
アレって何だよ、アレって。
「でも、女子に言うと恐らく部活でも心が休まらないからね。だから、君のような人に頼みたいんだ。きっと君が入ってくれたら、とても楽しい部活になると思う」
へえ。
つまり、俺はそういう事を周囲に言いそうな人間じゃない、とな。
信頼されるのは嬉しいが、もうばれているような気もする。
…でも、ここまで言われると少し照れるな。なんか。
悪くはないような気はするが、なんか言いくるめられているような……
「ま、そこまで言われたら入ってもいいかなーって」
ボソリと呟くと、マリアの瞳は太陽のように輝き、俺の両手を強く握った。
「本当か?!」
「嘘ついてもしゃーねえだろ」
そう言うと、マリアは俺の手をブンブンを振って、満面の笑みを浮かべた。
「それじゃあ、これからよろしくな!輝樹!」
「おうっ」
という訳で、俺は手芸部に入部しました。
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