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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- その46 なんとかなった…よなあ、多分 ( No.115 )
- 日時: 2011/08/04 09:12
- 名前: とろわ (ID: 1ZQMbD0m)
マリアに腕を掴まれた後、俺たちは暫く走った。
階段をダッシュで降りて、外を出た後ぐらいでやっとマリアが立ち止った。
「なダッ、ど、どうし、たんだ、よ…」
息が苦しい。変なところで文章が切れているな、これ。
「ご、めん、だ、だってさ」
マリアも大分苦しそうだった。
「な、なだよ、り、理由とか、て」
そう俺がきくと、マリアの顔が少し紅くなった。
「その、こんな服で、会いたくなかったから、他の人と」
……ああ、だからあんなに冷や汗だくだくで自分の服をチラチラ見てたのか。
「うう、夏鈴ちゃんだっけ?なんか申し訳ない事しちゃったなあ」
ま、そのお陰で俺は助かったんだけどね。
「………って、もしかしてマリア、俺達がその、えっと、あれとか見てたか?」
言いづらいのでもごもごとしてしまった。
あれとは刃物とかのアレである。追いかけっこ的なあれ。
「は?…ああ、輝樹が仲良く追いかけっこしてたのはあの時見たけど…駄目だぞ、店内であんなことしたら」
いやいやいやいやいやいやいやいや俺は被害者だかららら!!
「そ、そそそそか。うん、駄目だよなあー。あんな事しタラー」
よかった、とりあえずバレてない…っぽい!うん!
「さて、気を取り直して買いにいこうぜ!…早く行かないとまた誰かにこんな服装を見られてしまうしな」
「おうっ」
ま、あんな事があったけど、とりあえずメインは買い物だ。
うう、またアイツに会いませんように…
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