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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- その18 やっと部室へ ( No.24 )
- 日時: 2011/07/25 13:58
- 名前: とろわ (ID: 1ZQMbD0m)
という事があってか、さっきからマリアの表情は暗い。
今は部室に向かっているのだが、さっきから隣で死にたいとか最悪だとかをぶつくさ呟かれると泣きたくなる。
とまあ、そんな感じで部室の前に到着。
部室に行くなんて中学以来だから、少し緊張している。
「マリア、着いたぞ。入るけど、ここであってるんだよな?」
「わーい奴隷解放宣言わーい。わーい…わー……」
…駄目だこりゃ。
まあ、ここで悩んでいてもしょうがないから、入ってみる事にした。
「失礼しまーす」
入ると、部室には何も無い、という事が分かった。
あってもオンボロな椅子と机とロッカーぐらいで、後は本当に何も無い。
ただ、部長っぽい人だけはいた。
「お、黒瀬おかえりー。…そっちはもしかして、入部希望者くんかな?」
あれ、意外と真面目そうな人だ。
眼鏡をかけていて、栗色の髪の毛を一つ縛りで結んでいる、真面目っぽい人が、ここの部長なんだろうか。
「確か、日向輝樹くん、だっけ。風の噂で聞いてるよ。初めまして、よろしく」
え、何で知っているんだこの人。
俺たちはサボっていたし、あの保険医ぐらいしか会ってない。
「何で知ってるんですか…?」
恐る恐る尋ねると、部長(多分)は不敵な笑みを浮かべた。
「それは秘密、さ。後、保険医の武内にも会ったんだっけ?祝☆奴隷祝いでもしてあげようか?」
「部長!!!何で知ってるんですかぁ!!」
突然、隣でブラックオーラを放っていたマリアが叫び散らした。
「ふふ、お前なら分かっているだろう?私は何でも知っているのだよ」
そういうと、部長はわざとらしくおほほと笑った。
…やっぱり、女ってこえぇ!
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