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「そういえば、自己紹介がまだだったね。私は楠ちとせ。ここの手芸部の部長をしている。ま、私は不器用だから手芸とか知らんがな！！」
何かぶっちゃけたこの人ーー！！！
「ちなみに最近はまっていることは、黒瀬の胸を鷲掴みにすることだー！！」
「な、なんだッテー！！」
どんな部活だよここ！！というかセクハラすんなよ部長が！！
「部長！！くだらない冗談はやめてください！」
どうやら元に戻ったらしいマリアが、タコみたいに真っ赤な顔でそれに抗議した。
「冗談ではない！私は黒瀬が欲しい！！さすがに冗談だけど」
「日本語になってねえよそれ！」
なんだこの人！！多分上級生なんだがもう敬語とか気にする必要があまりない気がする。いいよね、このさい。


その後も、しばらくふたりはあーだこーだ言い合っていたため、俺は空気となった。
…仲、よさそうですね。
あ、別に寂しいとか全然思ってないから、俺の心配なんていいんだからな！！（泣）