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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- その3 めんどくさい担当 ( No.3 )
- 日時: 2011/07/23 22:02
- 名前: とろわ (ID: 1ZQMbD0m)
革靴を履き、準備が整ったところで、そろそろ行くとしょう。
カチャリとドアノブをひねると、朝日が差しこんできた。
…すんげーまぶしい。
暫く歩いていると、見慣れた奴が手を振ってきた。
一瞬スルーしようかと考えたが、それをすると恐ろしくしつこくなるので止めにした。
「よっ、輝樹ぃ!」
相変わらず、人懐っこそうな声した奴だよなぁ。
ま、人懐っこいんだけどさ。
「おはよ」
そう声をかけ、俺はそいつ———寺崎拓也(てらざき たくや)の隣に立つ。
拓也はガキのころからつるんでる悪友的存在。
顔はいいのに性格とかもう全てが残念な男。
今でもどうしてこんな奴と一緒にいるのかよく分からない。
「相変わらず不幸そうな顔してんな」
「うるさい黙れ」
俺はすぐさま拓也のわき腹を殴った。
ゴフッ、と、鈍い音が響く。
「げふァあッ!!」
謎の奇声をあげた後、拓也はうずくまって動かなくなった。
「…置いていくか」
後ろからうなり声が聞こえたような気がした。
…うん、きっと鳩なんだな絶対そうだな。
俺は急ぎ足で学校に向かっていった。
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