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その24 説教なんて上の空 ( No.46 )
日時: 2011/07/26 08:49
名前: とろわ (ID: 1ZQMbD0m)

「大体、お前はいつも服装が乱れているせいでクラスの雰囲気が悪くなるだろう!それに————」
と、凪の説教はグダグダと続いていた。
まあ、俺は段々飽きてきて、途中からマリアの方ばかりを見ていたんだけどな。

どうやら、マリアは焦っているようだった。
無理もないだろう。あの変態保険医の奴隷になってしまったわけで。早くいかないとどんな事をされるかわからないしな。
だが、女子に囲まれて動けないみたいだ。
でも、助け舟だそうにも、この状態から逃れないといけないしな…
「聞いているのか日向!!お前の耳は節穴か!」
うっと、どなられちまったぜ。
「三分の一ぐらいは聞いてたよ」
「三分の一とはなんだ!!真面目に人の話を聞く能力ぐらい持て!」
こいつの声、透き通ってて綺麗っちゃあ綺麗なんだが、どなり声ばっか聞いてるからなあ。

なんてやっている内に、マリアがどこかに消えていた。
「!!」
思わず俺は立ちあがって、保健室の方に急いだ。
「なッ、待て!!日向ぁ!!まだ終わっていないぞ!!」
後ろから凪の声が聞こえたが、気にしない事にした。
今はあの変態教師の方が先だ。


……そういえば、昼飯食ってねえ!!












「……黒瀬マリア、か」