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その26 新入部員は男(ここ重要)の先輩 ( No.48 )
日時: 2011/07/26 10:59
名前: とろわ (ID: 1ZQMbD0m)

「おい、輝樹ぃ……」
「何だよ、さっきから輝樹輝樹って」
「お前を呼んでるから言ってるんだろう?!どうして来てくれなかったんだよ!!」
手芸部、部室。
まだ部長は来ていないらしい。俺とマリアぐらいしか音の発生源はいない。
「ほんとに…あの変態……酷い目にあったんだぞ」
若干拗ねているみたいな雰囲気だった。
ちなみに、俺はあの変人教師に会った後、何事もなかったかのように教室に戻り、弁当をむさぼり食ったのであった。
「知らねえよ、俺には関係ない話じゃないかー」
「棒読みで言う台詞なのかよ、それ…」
マリアの顔は、色々越えて呆れた顔になっていた。


ガラッと、扉が開く音とともに、聞いたことない声が聞こえてきた。
「やーやー、新入部員連れてきたよー」
「何で俺を入れようとするんだよぉっ!!」
一気に部室が騒がしくなる。
「凄いですね、先輩!二日続けて新入部員なんて!!」
マリアもキラキラと目を輝かせている。やっぱり、ずっと二人だったみたいだから嬉しいんだろうなあ。
「あ、自己紹介自己紹介、だね」
「うー、俺の話を真面目に聞いてくれよ楠ぃ…、まあ、別にいいんだけどさー」
いいんかい!!
「俺は罪木耶麻(つみき やま)。お前たちの先輩になるのかな。ま、気軽にマー君とでも呼んでくれ!!」
「「わかりました、耶麻先輩」」
「冷たっ、冷たくない?!」
俺たちはこんな人間だからしょうがない。

顔立ちは女性っぽいうえに、ポニーテールのせいで更に女性っぽいのだが、それでも男性だという事はなんとなくわかる。
それは多分、目つきのせいとかもあると思う。赤目だし。
…あれ、この学校の人間って赤目多くね?

「ま、この馬鹿が入るけど、よろしく頼むよ」
そう言って、部長はにこりと笑った。


…どんな関係なんだよ、この人達!!