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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- その37 電話なう ( No.83 )
- 日時: 2011/07/30 11:53
- 名前: とろわ (ID: 1ZQMbD0m)
ヴヴヴヴヴ、と、携帯が鳴った。
ちなみに俺は自分の部屋のベッドで横になっている。
もぞもぞと取りだすと、マリア、と書かれていた。
…本当にかけたんだな。俺に。
「もしもし、マリアー?」
『あ、輝樹か?』
あれ、いつもよりも声のトーンが高い気がする。
『ごめんな、こんな時間に』
ちなみに今の時刻は22時ほどである。
「いや、別に平気だよ。…ところで、どうした?」
『あ、いや、その、ちょっと…な』
そう言うと、マリアはえへへと笑った。
…相変わらずの破壊力だぜ。
『あのさ、輝樹。明日、頼みたい事があるんだ』
マリアの声のトーンが少し低くなった。
俺も真面目に対応したほうがいいのだろうか。
何故か自然と正座している俺。
「何だよ、いきなり」
『あ、いや、別に嫌だったら断ってもわっても構わないんだけどさ。——お前じゃないと頼めない事なんだ』
なッ———!
その台詞は反則っすよ、マリアさん。
「なななななな、何だよ、それって」
『え、えっとだな』
マリアと俺は、なんか無茶苦茶もじもじしていた。
電話越しから、マリアがもごもご言っているのがわかる。
『買い物に付き合ってくれないか…?』
「…へ?」
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