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- ♪2 俺と馬鹿と夏休み。 前編 ( No.88 )
- 日時: 2011/07/30 22:15
- 名前: とろわ (ID: 1ZQMbD0m)
これは、手芸部にはいるちょっと前のお話。
——夏休み。
…とはいっても、相手がいる訳でもなく、部活がある訳でなく…
そう、暇だ。やる事が何もない。そんな高一の夏。せつねえ。
だが、そんな暇人はもう一人いるのだ。
「おーいテルキングー」
「久々に聞いたな、そのあだ名」
そう、いつ頃銀髪にしたのかは忘れたが、とりあえず銀髪の俺の悪友…まあ、友とは認めたくはないが、とりあえず寺崎拓也である。
「なんか、いつも俺の扱い酷くね?」
「え、何の事だか俺ワカラナイナー」
「…あっそう」
今、俺たちは校門の前にいた。
太陽が直で照りつけてくるので無茶苦茶暑い。
「ところでタクヤーン」
「お、お前も乗ってきたかー!んで、何だテルキング」
何でこいつはこんなに元気なんだ。
「…暑くね?」
「あ、お前も思ってた感じ?むっちゃ暑い!もう死ぬ!」
「よーし、喫茶店行こー」
「んなッ、俺を置いていこうとしないでくれよぉー!てーるきー!!」
なんでこいつといつもつるんでるんだろう、俺。
という訳で、俺達は喫茶店に来ていた。
程よく冷房がきいていて、風が心地よい。
「お待たせしました、アイスコーヒーになります」
そうして、俺のところにアイスコーヒーが来た。
俺はアイスコーヒーにちょびっとだけミルクを入れるのが好きだ。
そんな俺を、羨ましそうに拓也が見ていた。
「…んだよ、飲みづらいじゃねえか」
「なーなー、一杯くれよー輝樹輝樹ー」
ちなみに、拓也は何も頼んでいない。
理由は、単純に拓也は金がないだけ、という話なんだけど。
「やんねえよアホ」
「冷てぇなあ相変わらずー。でも、そんなお前が好きだぜ!」
「死ね」
「……泣くよ?俺」
「1人で泣いてろ。誰もとめないから」
沈黙。
ま、俺はアイスコーヒー飲んでるから別に気にしてもないがな!!
ちなみに、拓也は口をとがらせて、携帯をいじくり始めた。
「何やってんの、お前」
そう俺が言うと、拓也はわざとらしく嫌そうな顔を作った。
「メル友にお前の不倫相手を晒してるだけだスィー」
「んなんいねえよ!!!」
拓也の携帯をむしりとる。
ってか、本当に書きやがってるし!!しかもなんか相手がマ○コデラックスだし!!!何なんだよコイツ!!!!
しかも、恐ろしいのが、こいつの友人の多さである。
…よくよく考えると、何でいつも俺と絡んでくるんだろうな。コイツ。
という訳で、中編か後編に続く。
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やたらと長くなりそうなので、前編後編に分けます。
もしかしたら中編になるかもしれないんですけどね。
拓也と輝樹は昔からつるんでるんです。なぜか無意識に。
なんだかんだで仲がいい。それがこいつらなんだと思います。多分。
これの続きは、参照数が200突破したら書こうと思います。はたして突破する日がくるのでしょうかねw