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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- その38 プチリア充輝樹くん ( No.89 )
- 日時: 2011/07/30 23:11
- 名前: とろわ (ID: 1ZQMbD0m)
「かか、買い物とは…?」
『いや、そのままの意味なんだけどさ。……ほら、近くにショッピングモールがあるだろ?だからそこでさ、服を選びたいんだ』
ふ、服…?
「なんで俺なんだよ、お前、女なんだから部長とかに頼めばいいだろ」
『いや、その…。俺、あんまり女物の服というか、可愛い服を持って無くってさ。だから買った事もあんまりなくて…。その、女性と一緒に行くと、色々と気まずいんだよ』
ああ、成程な。
女子と言っても話についていけないから、それなら異性である俺と言った方が気が楽なのか。
『その代わり、後で何か奢るからさ!…頼むよ、輝樹』
…やっぱり、放っておく訳にはいかないんだよなあ。
なんか、マリアはいつも行動に悪気がないしな。だから色々接しやすいんだよな。
「しゃーねえなぁ、別にいいけど。奢ってくれるなら」
そう返事すると、マリアの声量が急に大きくなった。
『本当か?!…よかった、断られたらどうしようかと……』
「うん、だから泣くな、泣かないでくれ」
『いいや、俺は泣かないから平気だ。…ありがと、いつも』
「いつもって程一緒にいる訳じゃねえだろ。それに、俺はどうやら相当のお人よしみたいだしな、後奢ってくれるし」
大事なことだったので、二回言いました。
「そういえば、何時に何処集合すればいいんだ?」
『あ、それじゃあ十時半に正門の前に集合。それでいいか?』
「おう、了解」
『んじゃ、明日絶対来てくれよな、輝樹』
「来なかったら来なかったで電話してくるだろ、お前」
『まあな。…じゃあな』
「おう」
そう言うと、プツリと切れてしまった。
ってこれ、相当リア充っぽい事してるぞ、俺!!
しかも、マリアだから色々と安心できて嬉しい俺なのであった。
…よし、寝る!!
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