PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- その40 無いんだからしょうがないじゃないか!(byマリア) ( No.91 )
- 日時: 2011/07/31 14:26
- 名前: とろわ (ID: 1ZQMbD0m)
さっきから違和感を覚えていた。
ちなみに、今はショッピングモールに向かってマリアと歩いている最中だ。
ここから歩いて20分ぐらいなので、結構近い。
俺も何度か利用したことがある。広いんだよなあ、あそこ。
でも、マリアは行った事が無いらしい。誘ったくせに、俺が案内するんかよ、と思ったが、別にどっちでもいいからいい事にした。いつもこんな役ばっかやらされてるしな、俺。
それに奢ってくれるし!奢ってくれるし!!
……とか思っていたら、やっとその違和感に気付いた。
俺はゆっくりと口を開けた。
「マリア、その格好は…?」
「————ッ!!」
突然、マリアの顔が紅くなる。
マリアの服装は、どっからどう見ても地味だった。…言ったら殺されると思うので、言わないでおくけど。
ジーンズに、黒を基調とした服。普段制服を着ている所為か、華やかに見えるマリアとは正反対の雰囲気だった。
「だから、女性と来たくなかったんだよ…。こんな服しか無いから」
そう言うと、マリアはしょんぼりとうなだれた。
「本当に無かったんだな、お前」
そう俺が言うと、マリアはコクリと頷く。
「うう…こんなところ、誰かに見つかったらどうしよう…うぅっ」
「大丈夫だ、俺は他の人間に言いふらさねえから安心しろ」
俺はマリアの肩をぽんぽんと叩く。
「だとしても、向こうで見つかったらあっ…!!」
「多分、服装がどうこうより、俺とお前が二人きりで買い物してる方が問題だと思う」
……どうか、MAFのお姉様に見つかりませんように。
って、俺ヤバくね??!!
PR