コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- その42 執念深さに定評のある、 ( No.97 )
- 日時: 2011/08/01 17:49
- 名前: とろわ (ID: 1ZQMbD0m)
「うん、美味いなぁ」
本当に美味しそうに食べるんだな、こいつって。
笑顔がやっぱり反則級に可愛い、と思う。
…だけど、やっぱりMAFに見つからないかどうかが不安だ。
そうして、やっと俺のとんこつラーメンが来たので、俺も食べることにした。
黙々と食べていると、なんか味気ない。
静かに食べるという事も十分大切なんだが、やっぱり食事というものは話がないとつまらないと俺は思う。
と、俺の携帯が鳴っているのに気づいた。
多分メールだと思う。
…誰だろうか、俺はメアド交換したのがマリアと家族ぐらいだからな。
とか思って開いてみると、なんと【不明】と書かれていた。
「————!!!」
すっげー怖い!!なにこれ恐ろしい!!
俺なんかやったっけ?…いや、何もやってないと思う。
じゃあ誰なんだ!?
そう思いながら、恐る恐る本文を見た。
【ふん、やっとお前のメールアドレスを入手する事が出来たな。
…あ、私だ。竹内龍之介、だ。
頼みがある。聞かなかったら即退学だ。
私の奴隷の写真をひたすら撮ってこのメールアドレスに送れ。
おそらく、今はオムライスを食べているだろう。それも撮らないと退学だ。いいな。】
「!!!!!!」
俺は即座に立ちあがった。色々当たったので痛い。
これ、ただの脅しじゃねえかよ!まさかの拒否権無しっスか!!
けどなんで知ってんだよこのオッサン!!というかどうやって入手したんだよ!!
つーかこれ、ただの変態じゃねえか!!!
「どうしたんだ輝樹?」
そうマリアに尋ねられた。
俺は何事もなかったように座り、マリアに笑顔で頼んだ。
「悪いけど、食ってるところ、写真撮っていいかナ?」
「はあ?…まあ、いいけど」
すまない、本当にすまない。
……って、なんでマリアがオムライス食ってる事も知ってるんだよおおおおおおおお!!!!!!!!!
俺は、竹内龍之介という男の執念深さを思い知らされた…ような気がした。