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- Re: *田中さん家の日常*『11話更新』 ( No.45 )
- 日時: 2011/09/17 20:47
- 名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: lIcPUiXw)
参照100突破記念『田中家の家族会議の様子(ボイスレコーダーにて収録したものをそのまま文章か)』
芳裕「さて、家族会議なわけだが……。梓、どうしてボイスレコーダーまで出すんだ?」
梓「その方が面白いと思いまして。後々に聞き返したりすると面白そうですし」
彰人「いや、卒業アルバムじゃないんだから……」
芳裕「とにかく、始めるぞ。今日は翔の成績のことだ」
翔汰「はっ!?お、俺の成績!?聞いてないぞ!!」
芳裕「お前、この間の中間テスト何点だった」
翔汰「えっ……それは……」
孝太「国語62点、数学67点、英語72点、理科85点、社会60点。合計346点」
翔汰「おま、何で知って———」
孝太「部屋同じだし」
梓「翔君、姉さんはいつも言っていますよね?サッカーだけではなく、勉強もしなくてはいけませんよって」
翔汰「そ、そうだけど……」
芳裕「梓にも言われてその点数か」
彰人「理科と英語は頑張ってんだなぁ。っつーか社会60点って……」
翔汰「彰兄が高校の時って全教科赤点だろうが」
彰人「そ、そんなことないぞ!な、なぁ?」
梓「彰兄のテスト結果などは全て私の部屋にありますよ。見ますか?」
彰人「勘弁してくださいマジで」
芳裕「やめろ彰人、みっともない。妹に土下座してプライドはないのか」
孝太「そのままあず姉の足にでも踏まれれば?」
芳裕「やめろ孝太!彰人が目覚めたらどうするんだ!!」
彰人「心配するのそっち!?」
翔汰「……おい、話しそれてるぞ。いや、まぁそれてくれるとありがたいんだけど」
梓「ダメですよ翔君。私たち兄弟の話がそれたら、収拾がつかなくなりますよ」
翔汰「さすがあず姉。僕たちのことをよく分かってるね」
芳裕「と、に、か、く!梓の言うとおりだ。俺は仕事で忙しいから梓に家のことは任せているけど、さすがにこんな点数は口を出さないわけにはいかない」
孝太「……何か今の言い方、あず姉の夫婦みたいな感じだったんだけど」
彰人「孝太、今は黙ってろ、頼むから」
梓「もし翔君の成績が下がる一方だったら、塾とかに行かせた方が良いですかね?」
翔汰「ちょ、塾だけは困る!サッカーの練習時間が無くなる!」
梓「そうですよね。姉さんと一緒にお話しする時間が無くなりますよね」
翔汰「違う!それは断じて違う!」
芳裕「だったらちゃんと勉強しろ」
彰人「そうそう。この間家に来たお前の友達、あいつなんか見るからに頭良さそうだったけど」
梓「魅玲君ですね?あの子は生徒会の副会長をしているんですよね?」
翔汰「なんでそこまで知ってるの!?」
孝太「うるさいよ翔兄。ここは『分かりました、勉強は頑張ります。なので俺の事を踏むだけで勘弁してください』って土下座で謝れば良いんだよ」
翔汰「なんで俺をそっちに目覚めさせるんだよ!!」
芳裕「やめろ、翔汰。こいつはもう目覚めている」
梓「あらあら、それじゃあ鞭の方が良いですか?それなら部屋にありま———」
翔汰「なんで!?なんであず姉がそんなの持ってるの!?」
孝太「あず姉と同じ趣味だなんて……僕、嬉しいよ!」
彰人「田中家安全神話崩壊!?」
芳裕「……とにかく、今日はこれで終わりにするか。夜も遅いし」
孝太「そうだね。翔兄が目覚めたって事で終わりにしようよ」
翔汰「目覚めたのは俺ではなくてお前だ!!」