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Re: 生きている意味 ー短編ー ( No.11 )
日時: 2011/07/30 18:58
名前: Yuki (ID: ySP8nr/s)

最終話 生きている意味
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私は、ずっとお兄ちゃんが死んでからお母さんが

「お兄ちゃんが生きていたら」

と言う言葉に何度も傷ついていた

私は、お母さんから、皆から必要とされてないんじゃないかと…

何度も思った

そんな私の生きてる意味って何なんだろうって

考えても、考えてもわからなかったよ…

ー12月ー

「生きている意味ー?」

愛果が真っ白な雪が降るなか私の質問に少し考えて

「何かをなしとげるためとか?」

「いや、咲は心を成長させるためだと思うな!!」

「うーん…」

二人共正しい気がするけど…

「由紀は、どう思うの?」

「私!?私は… うーん…」

「考えてないんかい!!」

「彼氏を作るためとか!?」

愛果が横で私の横腹を肘でつつく

あたしの顔は、ゆげだこ状態

「来人とお幸せに〜♪」

「愛果ー!!」

実はと言うとあれから私達は、付き合う事になりました

あの日来人の言葉に惹かれて好きになっていったんだ…

運命ってほんとっわからないよねー

愛果にその事を言ったら

「好きな人の幸せを願うのが好きになる人の役目だからね、応援してる!!」

って笑顔で言われて思わず泣いてしまった

「おーい由紀ー」

遠くから私を呼ぶ声が聞こえてくる

「噂をすればー」

「彼氏参上!!キャー」

「もぉー!!」

「何してんの?」

「生きる意味について考えてたんだよねー」

「生きる意味?」

「うん!!ねっ、由紀!!」

「う…うん」

「それで、意味は見つかったの?」

「それが…難しくて…」

「生きてる意味を探すのって案外簡単そうで簡単じゃないんだよねー」

「ふーん」

そう言うと来人は、指先で雪をはじいて

「俺知ってるぜ」

っと言った

「えっ!!何何?」

愛果が言えと言わんばかりに来人をせかす

私は、空から降ってきた雪に生きている喜びを感じながら来人の言葉に耳を傾ける

その時空が晴れて日射しがさした雪が日射しに輝いてキラキラしている

「キレー」

「うわぁー!!」

「感動したぁー」

みんな思い思いの歓声をあげている中

来人は、私達に聞こえるようにこう言った

「生きている意味を探す事が生きている意味」

…だって


END