コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 生きている意味 ー短編ー 完結 ( No.18 )
日時: 2011/07/31 11:25
名前: Yuki (ID: ySP8nr/s)

ーside
   Yukiー
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私が怜を好きになったのは、来人と付き合い始めた季節と同じ12月初めだった…


ー2年前ー

「ごめん!!由紀と怜の分のお皿足りないから取りに行ってくれない?」

給食のお皿が足りないと言われて丁度席が隣だった私達は、給食室まで取りに行く事になった

「お前行ってこい」

「えっ!?」

このころの私は、怜の事をあんまりよく思ってなかったから、言われるがままに一人で給食室に行く事になった

「あれ!!給食室誰もいない…」

仕方なく、怜に怒られるのを覚悟で教室に戻った

「皿は?」

「給食室開いてなくて…」

「…」

怜は、無言のまま席を立つといきなり私の手を引いてどこかへ向かって歩き出した

(どこ連れていかれるのー!!)

しばらく歩いた先の、隣の隣の教室の4ー1組の前で怜は、足を止めた

ガラッ

「失礼します、5ー1組の長崎と春川です、給食のお皿余ってませんか」

っと教室のドアを開けて担任の先生に聞いた

「あー 余ってる…けど」

先生が差し出してきたお皿は、1枚は、きれいな皿で、もう1枚の皿は、おかずを一回ついでまた戻したものだった

私がどっちをとろうか迷っていたら怜が先生の手からお皿を2枚とり、きれいな方を私にくれた

「ありがとう…」

怜は、近くの水道で皿を洗うと私を追い越し教室に戻って行った

私は、怜の後ろ姿を見つめながらこの日を境に怜をどんどん好きになっていったんだー…