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Re: 生きている意味 ー短編ー ( No.2 )
日時: 2011/07/30 20:03
名前: Yuki (ID: ySP8nr/s)

後悔の渦
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『後悔先に立たず』

この言葉が今の私には、お似合いだ…

春川 由紀 中学1年生

小学校時代は、全学年1クラスしかなかったから、みんな仲が良くて家族みたいに過ごしてた

いつまでも、みんなで笑いあっていたいなーとか思ったりして…

でも、私は単なる好奇心で皆とは違う中学校に通うことにした…

そこでは、友達と言える友達も出来ず、辛い毎日を送っている…

何度も何度も泣いたけど変わらない過去…

時々会ったら友達は皆楽しそうにしている…

何で私だけ…

運命なら仕方ないとか…仕方なくないでしょ!?

いつしか、冷めた目でしか人を見れなくなっていた


ー7月の初めー

「由紀と咲って夏休みの部活あんまりないじゃん!!いいなー」

「愛果は、テニス部だからね〜
仕方ないよ!!がんばっ!!」

私は、前の席で文句を言っている愛果にそう返した

「あんまりって言ってもほとんど毎日あるんだけど!!」

咲は、「ねっ!!由紀」と言って愛果を励ましてあげてる

私と咲は、吹奏楽部で、愛果は、テニス部だ

咲は、これでも愛果を励ましているつもりらしい…

咲の励まし方にも、もう慣れてきた

端から見れば仲良し3人組、だけど私はこの2人の事を本当の友達だとは思ってない

咲と愛果は、幼稚園からの友達で私は、最近仲良くなった新入り?みたいな感じで…

本当の友達って言えるのは、きっと小学校時代の友達しか居ない

と言うよりそれを越える友達なんか作りたくない…

私がいつまでもこんなんだからクラスの半分以上の女子とは、あんまり仲良くない…

よく、周りに

『由紀って天然だよねー』とか『由紀おもしろーい』って言われるけど私は、全然そんなキャラじゃない

周りに合わせて笑ってるだけ…

いつだって、本気で笑ったことなんてない…

「それ言うんなら、サッカー部の方がほとんど毎日全日練習なんだからなぁー」

「来人は、体力あるからいいじゃないのー」

愛果は、突然入り込んできた来人とそんなやり取りをしている

(サッカー部は、全日か…)

あたしは、何となくそんな事を考えていた

この学校は、小学校からの持ち上がりの子がほとんどだから当然みんな仲良い訳で…

「おい、そこの奴死にかけてるけど…」

来人は、と言うよりもクラスの奴ら全員馴れ馴れしいから、事ある事に私に絡んでくる

「…」

当然ウザイ奴は、シカト

しかも、愛果は来人の事が好きだからあんまり喋って変に誤解されたくない訳で…

「おい、聞いてんのかよ!!春川!!春川!!春川!!春川!!春川さーん」

ウザイ、ウザイ、ウザイ

こういう人ムリ、ムリ、ムリ、ムリー

ぐったりしている私を見て愛果が

「来人、由紀疲れてるみたいだから…」

っと言ってくれた

「疲れてる?何でコイツ何かしたのか?どーせ大した事してないんだろ!?」

カチーーン

前の学校だったらキレまくってたとこだけどこの学校ヤバイ奴が多いからいろいろ訳あってキレらないんだよね…

「おい、コイツ、マジで死んでんじゃねぇーの?」

私は、さっきから机にうつ伏せに倒れているから来人がそんな事を言ってくる

「アハハハ、マジで由紀死んじゃったー?」

「アハハハハ」

二人して笑ってくる、前の学校だったら私がバカにされてたらかばってくれる友達が沢山いたな…

笑ってくる二人に腹が立ってくる

でも、言い返せない唯一の友達を失いたくないから…

そんなに笑わなくてもいいじゃんか…

そんなに、言うんなら死んでやりたいし死んでやる理由ならいくらだってある…