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Re: 生きている意味 R 〜蛍の命〜 ( No.33 )
日時: 2011/08/20 19:41
名前: Yuki (ID: ySP8nr/s)

悲しみ
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今年の蛍は、セミの鳴き声と共に

死んでいってしまった

「蛍ちゃんまた窓の外見てるー!!」

幼馴染みの由紀ちゃんが私の病室に置いてある花びんの花を代えながら言った

「・・・・・・・・」

「何が見えるの?毎回毎回窓の外見て」

由紀ちゃんには、わからないよ

病室にずっと一人でいる気持ちが

暇だから

窓の外見ることぐらいしかできないのに

「蛍ちゃん・・・・」

「由紀ちゃんもう帰って、いずれ死ぬ私のため何かにもう来ないで!!」

「蛍ちゃん、私は蛍ちゃんが来年も再来年も生きてると思ってるからお見舞いに来てるんだよ」

「生きてたとしても退院出来ない事には、かわりないでしょ」

「私は、いつか退院出来ると思うよ
だからさ、退院出来たら一緒に遊ぼうね!!」

それだけ言うと由紀ちゃんは、病室を出て行ってしまった

バカだな由紀ちゃんは

私が20歳も生きられない事知ってるのに

退院出来ない事も知ってるのに

それなのにあんな事言ったりしてさ

同情してるつもりなのかな?

私がかわいそうな子だから

お見舞いに来てくれているのは友情としてじゃなく同情としてなんだよね

そうなんだよね?

由紀ちゃん何か幸せに暮らしてるくせに

私の気持ち何も知らないくせに

私は、辛くて笑えないのに

ヘラヘラ笑わないでよ!!

カーテンを閉めて由紀ちゃんが置いていった花を見る

「ヒマワリか・・・・」

私が外に出ることが出来ないから毎回季節の花を持ってくる由紀ちゃん

そういうとこがムカツクのに!!

いかにも、知ってますみたいな顔で花を買ってるんでしょうね!!

本当イラツク

由紀ちゃん何かいなくなっちゃえばいいのに