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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 生きている意味2 〜蛍の命〜 ( No.37 )
- 日時: 2011/10/02 19:41
- 名前: Yuki (ID: ySP8nr/s)
由紀ちゃん
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「蛍ちゃん、最近楽しそうだね」
お見舞いに来てくれた由紀ちゃんがそう言った。
「えっ!? そうかな……」
思い当たる事は、なくもない……
「何かあったの?」
花瓶に新しい花を飾りながらそう言う。
今日持ってきたのはコスモス
この季節にはちょっと早い位
「コスモス……、咲いてたの?」
「えっ? あぁ、家の庭にね、まだあんまり咲いてなかったんだけど……」
そう言うと由紀ちゃんは、笑顔で
「早く蛍ちゃんに見せてあげたくて」
っと言った。
「……、あのね、由紀ちゃん」
「何ぃー?」
「私、“友達”ができた」
私の言葉に、由紀ちゃんが首をかしげる
「友達?」
「うん」
由紀ちゃんは視線を下に向けて
「そうなんだ」
って呟いた。
何となく元気がなかった
「じゃあ、また来るね」
「うん、バイバイ」
私は、由紀ちゃんに手を振った
「バイバイ」
由紀ちゃんが力なく呟いた。
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