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Re: 生きている意味 ー短編ー ( No.4 )
日時: 2011/07/30 20:11
名前: Yuki (ID: ySP8nr/s)

あの人
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私の好きな人は、小学校と塾が一緒なあの人だ、

いつしか、目で追っていた

笑顔が好きで、笑ってもらうために色々やったっけ…

でも、そんな過去を思い出で終わらせたくない…

だから、私は、死なないんだ…

正確には、『死なない』じゃなくて『死ねない』なんだけどね…

言い訳だよ… 本当は怖くて死ねないんだから…

弱い自分…

何を恐れているのか…

わからないけど、ただ

怖いんだ…

「由紀〜そろそろ塾の時間でしょー?」

「はーい」

私は、一階に降りるとお母さんが運転する車に乗って塾へと向かった

私が通う塾は、車で2分とかからないとこにあるためすぐに着いた

「いってきまーす」

バタンッと車のドアを閉めて

一目散に教室へと向かった

ガチャッ…

「誰か来た…って由紀じゃん!!」

「水無久しぶりー!!」

「お久ー」

「つーか、水無何で金曜日に来てんの?」

「こないだ休んだ振り替え〜」

「ふーん」

水無とは、小学生の時からの親友だ

あたしは、教室をぐるりと見回してみる

「お前らじゃま!!」

いきなり後ろからとんでくる声

「怜…」

「じゃまだっつーてんだろ」

「えっ、ああごめん…」

「うるさいなー 聞いてよ由紀!!水無、怜と同じクラスなんだよ!!最悪だよねーー」

「ふーん…」

いいなー… 私も、同じ中学校に行ってたら…

「由紀ー?」

「ん?」

「何かあった?」

「いや、別に何もないよ!!」

「そっか…」

「うん…」


ー1時間後ー

「由紀、先に帰るね〜」

「バイバイ水無!!」

「先生ここわかりません」

「怜君また間違えてるじゃん!!ここは…」

私達の塾は、プリントが終わったら帰っていいことになっていたから次々と帰っていく

(中学生になってから、来る時間が遅くなったもんなー…)

「あれ?端場(水無)は?」

「帰ったけど…」

「ふーん」

「由っ紀!!好きな人できた〜??」

「七々!!」

いきなり後ろから友達の七々が抱きついてきた

「出来たの〜??」

「うるせーな、唯田(七々)」

怜が七々を睨み付けてそう言った

「七々は?」

「ウチー?できたよーん♪」

そう言った後私の耳元で「彼氏が♪」と付け加えた

「えっ?」

「そゆこと〜♪」

「うるせーって」

「そう言う怜だって、恭子ちゃんの事好きなくせにぃ〜♪」

「はぁ〜!?」

「照れてる!!照れてる!!」

「は?お前殺すぞ!!」

「やれるもんなら(笑)」

私は、そんな二人の会話を聞いて一気に落ち込んだ

(誰?恭子ちゃんって、怜好きな人いたんだ…)

次々に浮かんでくる疑問

「由紀は〜??」

「えっ?」

「だから、好きな人!!」

「あ〜…」

「コイツ出来てなさそー(笑)」

怜のその言葉にムカついたのもあって私は、

「できたよ!!」

っと勢いまかせにそう言ってしまった

「ふーん」

「えっ!!誰!!誰!?」

「えっ…と 七々の知らない人」

「えー お願い教えて!!」

「いや… そのー」

「ウチも言うから!!」

「うん…」

「じゃあ、先に由紀から!!」

「えー!!」

「いいから早く!!」

「 …か……いと…」

「は?何?」

「榊 来人!!!!!」

あたしは、勢いまかせに思いっきり叫んだ

いや、来人なんて好きじゃないんだけどね…

「誰?まっ、いっか、ウチは佐々木 冬也!!」

「誰!?(笑)」

「怜はー?」

「俺!?何で俺なんだよ!!」

「いいからー!!」

「俺は、いねぇーよ!!」

「まっ!!怜はどーでもいっか!!」

「おい!!」

「アハハハハハハ」

こんな毎日だったら良かったのに…

今、私の中で何かが変わっていく気がした…