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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 生きている意味 ー短編ー ( No.6 )
- 日時: 2011/07/31 10:24
- 名前: Yuki (ID: ySP8nr/s)
隠し事
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「なーなー 怜ってどんな奴?」
さっきから後ろを振り返っては、怜の事を聞いてくる来人にうんざりしていた。
「前向いて…」
「えー、暇だしー」
「(怒)」
美術の授業は、確かに暇で冷房もきいてるからみんな寝てるんだよね〜…
「だからって後ろ向くな」
シッシッと手を動かすと来人は、口パクで何か言ってきた
「?」
(レ?イ? レイ 怜って言ってんのかアイツ(怒))
「いい加減にしてよ!!」
私は、来人を睨み付けると「口もききたくない」っと付け加えた
一瞬来人の顔が曇った気がしたけど私は視線を教科書の方に移した
それから、私と来人が喋る事は、なく次の社会の時間になった
気付けば何故か交通事故の話題になっていた
っと言うのも田島が原始人の話をしているときに「猿がこの間車にひかれて死んでいた」っとか意味のわからない事を言ったからだ
「どこでだよー」
「田舎のおばあちゃん家の前で…」
田島がそう言うと先生が冗談で
「お前らも猿みたいなもんだから気をつけろよー(笑)」
っと言った
「ウキー ウキー」
田島や、来人が猿の物真似をしてみんなを笑わしていた時
ふと先生が「最近は、交通事故も増えてきているからなー」
っと言った言葉に何故か来人の顔が曇った気がした
「子供は、注意してても飛び出すからなー…」
来人の顔が気のせいじゃなくてどんどん雲っていく
それに気づいた田島が
「どうかしたか?」
っと聞いたけど来人は、
「いや、ちょっと気分が悪いだけ」
っと言い張った
どうしたんだろ?
別にどうでもいいけど…
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