コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 生きている意味 ー短編ー ( No.8 )
- 日時: 2011/07/31 10:41
- 名前: Yuki (ID: ySP8nr/s)
確信
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おはよー」
私は、教室のドアを開ける
シーーン
「誰も来てないじゃん!!」
私は、仕方なく誰か来るのを待っていた
ふと目に止まる来人の席、机の上には紙が置かれていた
私は、その紙を手に取った
この紙が、私達の運命を大きく左右する事になろうとは、知らず
「新聞?」
その紙は、新聞の一部の記事だけを切り取っていたものだった
来人の席は、窓際で朝方雨が降ったせいか微かに湿っている
『○○交差点で少女と車の衝突事故発生!!犯人は、捕まっておらず』
見出しには、そう書かれていた
「衝突事故?」
「えーっと何々?
7月15日○○市の○○交差点でひき逃げ事故が発生
横断歩道を渡っているところに車が突っ込んだとの証言
尚この証言は、事故にあった一家族の証言で、その家族の8歳になる長女が死亡
犯人は捕まっておらず黒い車だったとその家族の長男が証言をあげている
死亡した少女の両親は、「娘を返してほしい」「犯人が謝ったって許せないと思います」と我々の取材に答えてくれました。
事故にあった家族の母親は、頭を強く打ち今は入院中、母親の名前は、【榊 理恵 (26)】父親も、同じくしてショック状態での入院、父親の名前は、【榊 裕人(27)】 死亡した少女の名前は、【榊 裕理(8)】 死亡した少女の弟の名前は、
【榊 来人 (6)】 」
(えっ…)
私の顔から、血の気が引いていくのが自分でもよくわかる
それと同時に、私の頭には、あの事件が蘇ってくる
ガラッ
「由紀?おはよー」
丁度新聞を読み終えたとこで愛果が教室に入ってきた
「あっ!!おはよう…」
「なにしてるの?」
「いや何も…」
私は、急いで新聞を来人の机の上に戻した
その時、新聞のある部分が目についた
発行日 平成16年 7月 16日
(7年前の明日…)
「どうしたの?」
「うんん!!」
私は、自分の席に着きながらも『疑惑』が『確信』へと変わっていった。