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Re: とある学園の生徒会会長の苦労日記。 ( No.2 )
日時: 2011/07/31 10:35
名前: 水晶 (ID: XgoiBkTS)

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ぷろろーぐ!「いつまでも君を追いかける私といつまでも私の前を歩いてた君。」
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深夜の公園は昼の公園とまったく違う雰囲気をだす。
がやがやと子供たちの笑い声であふれている昼の公園。
夜の公園はしん、と静まり返っている。
その静けさは不気味で、その場にいたら不安になるような雰囲気だ。

そんな夜の公園には少女が一人ぽつんと立っていた。

幼いころのあの約束を彼は覚えているだろうか?
黒髪の少女は、頭の中をぐるぐると回るその疑問を追い払った。

「覚えてるに決まってるよね、だって私たち愛し合ってるもの。」

少女の細い手の中には写真が握られていた。
まだ幼い少年が泥だらけの顔で笑っていて隣には頬を赤く染めた少女の写真。

少女はふふ、と笑った。
「何年も何年も貴方に会える時を楽しみにしていたの、海司くん。」


少女は公園のブランコに座りギィギィと音を立てながらブランコをこぐ。

少女の顔は思わず見惚れてしまうくらいの笑顔だったがその笑顔が逆に不気味さをかもしだしていた。




【ぷろろーぐ!いつまでも君を追いかける私といつまでも私の前を歩いてた君。」】END