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- Re: 青春のメロディー【西宮中学校吹奏楽部物語】 部員求む!! ( No.12 )
- 日時: 2011/08/13 10:47
- 名前: 華鈴 ◆NZJg9s3.DU (ID: lqooIEvM)
STORY3 I am 副部長!!祐樹said
俺の名は金本祐樹。吹奏楽部の副部長である。
これまでの話を皆さんは見ていただけたであろうか。
俺が喋ろうとすると、藤本に妨害されたり、しまいには桜田までにも邪魔者扱いされる始末である。
つまり、副部長としての仕事を取られっぱなしなのである。
「取られてるんじゃなくて、先輩が頼りないからじゃないんですか」
「げっ、杉本いつの間に!?て、いうか、何で人の気持ちがわかるんだよ!!」
「まあ、勘ってところですかね^^」
この爽やかな笑みを浮かべているのは、吹奏楽部のモテる男ランキング一位タイの杉本 翼である。
認めたくないが、はっきり言って俺より頼りになる。
・・・悔しいけど(泣
「先輩より頼りになる人のほうが多いじゃないd「それを言うな!!」
はっきり言って、こいつが俺よりモテる理由がわからない。
だって、こいつ毒舌なんだもん((
「誰が毒舌ですって?」
「さっきからお前は人の心情読みすぎなんだよ!!」
これがこいつの厄介なところその2である。
毒舌なうえに人の心情まで読みやがる。
「先輩もかなり迷惑な厄介者ですけどね。おかげで近所迷惑・・・」
「き、貴様あああああああっ!!」
もう限界だ。本当に限界である。
いくら温厚な人でもここまで言われたら普通にキレるだろう。
俺は杉本に殴りかかろうとしたその瞬間だった。
ガラガラっ(ドアの開いた音
「金本先輩、そんなに騒いでどうしたんですか!?」
入ってきたのはトランペットの岡崎 奈々。
その時、俺は気づいてしまった。
そう。俺はつっこむ時の声がいちいちでか過ぎるという、悪い癖がついていたのだ。
多分、岡崎は近所迷惑で殴り込みにでも来たのであろう。
ん?待てよ。
女子が来てこの状況を見たら、言われることはただ一つ
「先輩、杉本君を殴ったら、うちの学校の女子全員を敵にまわすことになるんですけど、そうなってもいいんですね」
そう言って睨まれた。
やっぱいいいいいいいい!?
俺は杉本に殴りかかろうとした体制のまま、硬直していた。
まさに蛇に睨まれたカエルの状態。
その時だった
ガラガラっ(ドアの開いた音
「岡崎さん、帰ってくるの遅・・・って、兄さん!?」
「げっ、か、和樹!?」
入ってきたのは、なんと弟の和樹だった。
俺は慌てて体制を直す。
「こ、これは一体・・・?」
「和樹先輩、祐樹先輩が俺のこと殴ろうとしてきたんですよ」
「ち、違、和樹、これにはちゃんとした訳が・・・」
「和樹先輩、副部長としてなんとか言ってやってくださいよ」
この杉本の発言で、俺は完全にブチ切れた。
「副部長は俺だあああああああああああっ!!」