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Re: 青春のメロディー【西宮中学校吹奏楽部物語】 部員求む!! ( No.18 )
日時: 2011/08/18 14:21
名前: 華鈴 ◆NZJg9s3.DU (ID: lqooIEvM)

STORY5 入学式前日!!

どうも。再び視点の岡崎 奈々です。
と、いうか、私が主人公だから、むしろ視点じゃない方がいおかs((

お前は黙ってろ!!by華鈴


「じゃあ、今から楽器を降ろします。パーカッションはみんなで協力して降ろしてください」
「「「はい!」」」

場は変わって、今から楽器を降ろすところです。
ちなみに、管楽器は家庭科室、打楽器は体育館です。

「ちょっと、これ見た目にしては、すっごく重たいんだけど!!」

そう言ってクラリネットを片手に、ハイハットシンバルを片手に持っているのは、クラリネットの渡辺 朝日ちゃん。

※ちなみに、ハイハットシンバルっていうのは、ドラムセットについているシンバルが2枚重なったやつのこと。本当に見た目に反してかなり重いです。

「朝日ちゃん、クラリネット持とうか?」
「クラリネットじゃなくて、シンバル持っt「却下」

朝日ちゃんは小さく舌打ちして私にクラリネットを渡した。
あたりまえじゃん。どんくさい私に重たいシンバルまで持てるかよ。
だって、私の片手はトランペットを持っているのだから。

「奈々ちゃん」
「何?」
「吹奏楽部の後輩、何人できると思う?」

朝日ちゃんの思いがけない質問に、私は戸惑った。

「朝日ちゃん、まだ吹奏楽に1年生が入らないと思っているの?」
「だって、いつもなら希望調査のところで10人以上はいるんだよ。それでも結果的に全員入る訳じゃないのに、0人だったら絶対に入らないでしょ」
「どうして決定できるの?その時になってみないとわからないよ」
「そうだけど、この状況だったら・・・」

こうやって話している間にも、1階の家庭科室についた。
朝日ちゃんはクラリネットを置いたあと、シンバルを持っていくために体育館に行った。

『0人だったら絶対に入らないでしょ』

さっき朝日ちゃんの言った言葉が脳裏で蘇る。

(本当に入らなかったらどうしよう・・・)

不意にそんな心配を感じた。

朝日ちゃんの言ったことは間違いない。でも、まだ起こっていないことを決定づけることもできない。
何人かは入るかもしれないし、0人ということも否定できない。

(大丈夫。まだ結果はでていない)

私はこう自分に言い聞かせて、体育館の手伝いに向かった。