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- Re: 青春のメロディー【西宮中学校吹奏楽部物語】 参照170突破! ( No.43 )
- 日時: 2011/09/08 22:58
- 名前: 華鈴 ◆NZJg9s3.DU (ID: lqooIEvM)
STORY8 怒りゲージ大爆発の皆様
我らが生徒会長であり、部長でもある桜田加奈先輩(通称会長、部長、加奈先輩)から吹奏楽部の入部希望調査の結果が0人だったという宣告を聞いてから、二週間以上がたった。
実は入学式から一週間たった頃、吹奏楽部に良い噂が流れ始めた。
「・・・今なんて言った?」
「だーかーらっ!!仮入部の希望者が7人ぐらいいたらしいって言ってるんだよ!!何回聞き返せば気が済むんだお前は!!耳が遠すぎだ!!」
「・・・最後の耳が遠すぎっていうのは必要ないんじゃない?」
その噂の内容をを私、岡崎奈々が知ったのは、今日の放課後だった。
例の噂がたってから3日、今日から仮入部期間が始まろうではないかという日である。
「第一、お前が主人公のくせにこの話のキーワードみたいなことになるこの噂を今日まで知らなかったとか主人公のくせに情報収集力無さすぎだろ!主人公失格だって!!」
「しょうがないだろ!知らなかったのは知らなかったんだから。てか、主人公失格は必要ないんじゃない?」
「なるほど。頭が良い奴は情報収集しなくても生きていけるわけか」
「てめぇ、いい加減にしろよ!!てか、主人公失格のところは無視かよ!!」
モテモテな毒舌少年杉本に一番つっこまれたくなかったところをつっこまれた主人公の私は怒りゲージ爆発寸前です。てか、主人公失格って・・・。
もう、全校生徒(女子のみ)を全員敵にまわしてもいいから、杉本を殴るどころかぎったぎたにしてやりたい気分です。欲求不満です。
「ふ、二人ともぉぉぉ、けんかはやめてくださいぃぃぃ」
「黄上、きさまは関係ないだろうが!!勝手に人の話に入ってくるんじゃねぇ!!」
「ひぃぃぃっ、す、すみませぇぇぇん!!」
そう言って、黄上雪乃は普通に走ったら超遅いくせに、なぜか逃げ足は異常に速いその足で走り去っていった。
口げんかを止めようとした雪乃を撃退した怒りゲージ爆発寸前の私は、逃げていった雪乃を
「あぁ、お前は逃げ足が速くていいな。あたしなんか逃げ足も普通の足も異常なほどに遅いのによぉ」
と、呟きながら見送った。
・・・そういえば、杉本から返事が返ってこない。
いつもなら、この会話の後にあの毒舌野郎がつっこみを入れてくるはずなのだが、なぜかつっこみがこない。
それもそのはずだった。
「岡崎!お前、時計見ろよ!しかもさっき出席取りますっていったばっかりやろうが!!」
「あっ!すみません、部長!」
「・・・岡崎さん、部長は蘭じゃなくて私なんだけれど」
「あああっ!!そうだった!!すみません!部長!!」
私は二人の部長に頭を下げて、自分の席へとついた。
周りを見たら、朱里と真衣とその他もろもろは笑ってるし、綾子と咲とその他もろもろはドンマイって顔をしていた。
そして、何よりも頭にきたのは、さっきまで喧嘩していた毒舌野郎がニヤニヤしながらあたしを見ていること。
この事件で、完全に私はぶち切れました。
「す、杉本おおおおおおおおおおおおおおっ!!」
とにかく叫んだ。近所迷惑なほど大きな声で叫んだ。
叫んでから杉本を見ると、杉本の顔から笑みが消えて、代わりにヤバイっ!!という表情になっていた。。
ははーん。さては私の勝ちだなと確信した私は前を向いた。
そして気づいた。
血の気の引いた蘭先輩に。
「岡崎!お前さっきからうるさいねんて!!」
「ああああっ!本当にすみません、部長!」
「岡崎!部長は蘭じゃなくて私だって何回言ったらわかるわけ!?」
「ああああああっ!!しまったあ!!本当にすみません!部長!!」
あーあ。加奈先輩の怒りゲージまで爆発させちゃったよ、私。
さすがに二回も部長を間違えたら怒られるよな。
「・・・騒ぎが収まったところで初めてもいいですか?部長」
「いいよ。もう勝手に始めて」
まだ大爆発の振動で震えている加奈先輩を見て脅えた一応副部長の金本先輩は音楽室の扉を開けた。
「入っていいよ」
☆華鈴のおまけコーナー☆
奈々「え?何このコーナー」
華鈴「私の気が向いたときにやる不定期開催のミニコーナー」
奈々「不定期開催ミニコーナーってどっかで聞いたことあるんだけど」
華鈴「まあ、それはさておき^^」
奈々「置くんかい!!」
華鈴「えー、今回の話はいかがでしたでしょうか」
奈々「とにかく皆がぶち切れる意味のわからない話だった」
華鈴「果奈のオリキャラも出してみました!」
奈々「いきなり扱いが酷かったことを深くお詫び申し上げます」
華鈴「さて、次回は新入部員の登場です!!」
奈々「え、うそ!!いたんだ入部員!!」
華鈴「さっきその話をしてただろうが。それでは次回もお楽しみにー☆」
奈々「あ、ちょっと待って!!次の話を読む前に、もう一度STORY6(>>29)を読んでおいた方がいいですよ!!」
※注:このコーナーは不定期開催です。次いつ開催されるかわかりません。
ちなみに不定期開催ミニコーナーのくだりは、日●テレビを日曜日の午後八時からごらんの皆様にはわかると思います。