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Re: 青春のメロディー【西宮中学校吹奏楽部物語】 ( No.59 )
日時: 2011/11/24 17:07
名前: 華鈴 ◆NZJg9s3.DU (ID: lqooIEvM)

STORY11 パート巡り!inトロンボーン 葉月said

皆様はじめまして。
ごく普通の女子中学生、白川葉月です。
私は吹奏楽部に所属していて、トロンボーンをやっています。
まあ、自己紹介はこんなものにしといて・・・。

ここはトロンボーンパートの練習場所、3階の2年2組教室。音楽室からもっとも近い教室で、音楽室に行ったり音楽室から出るときは必ず通る教室なんだけども・・・。

「何で今日という日に見学しにくる子がいないのよ!どのパートよりも1番ベストな場所なのに!!」
「まあまあ、おちついてくださいよ先輩」

この今にも怒りそうなのは安藤沙良先輩。色白で細くてサラッサラの黒髪という美少女的な外見に反して、柔道2段・空手3段の怪力少女。ちなみに、好きなものは音楽とサッカー。嫌いなものは野球。なんかルールがわかりづらいからとか、そんな単純な理由だったような気がする。

「だって、今日は不幸続きなのよ!廃部になるかと思ったら仮入部員が7人も来て私のサッカー部のマネージャーの夢が崩壊したし、仮入部員が来たからといって見学に来る子がいないし・・・」
「先輩、最初のは違うと思いますけど」
「何よ!葉月ったら、私のサッカーにかける思いをわかっていないくせに!!」
「じゃあ、最初っからサッカー部に入ればよかったじゃないですか!!」
「その辺は大人の事情ってものがあるの!!」
「大人の事情って何なんですか!!」

こんな喧嘩なのかコントなのかよくわからない会話はうちのパートにちっては日常茶飯事の出来事で、サックスパートの次にうるさいということで部内では結構有名。
・・・あれ?もしかして、こんなことしてるから1年来ないのか?
これを言葉にしようとした瞬間である。

「失礼します。見学に来ました」

1年キターーーーーーーー!!
しかも超イケメン!!
1つ残念なところを上げると、身長が低いというところだろうか。
いやいや、実際男子中学生というものはありえないスピードで身長が伸びるものだから、ここはあえて突っ込まないことにしておこう。

「君、うちのパートの見学?」
「はい!俺、由比拓也っていいます」

そういった由比君はいきなり沙良先輩の手を握って

「先輩、俺と付き合ってください」
「・・・・・・」

あ、やべぇ。沙良先輩爆発寸前だよ。

ちなみに、さっき言ってなかったけれど沙良先輩はからかわれることとナンパされることも嫌いなんだよね。
特にナンパは野球の次に嫌いって言ってなかったっけ。

・・・私、何も知ーらない☆



☆華鈴のおまけコーナー☆
華鈴「さあ、はじまりしました!不定期開催のおまけコーナー」
奈々「まさか第2回があるとは思っていなかった」
華鈴「今回は私華鈴と」
奈々「最近出番のない主人公の岡崎奈々でお送りします」
華鈴「あ、安心して。主人公の出番は当分ないから♪」
奈々「えッ!?」
華鈴「今回のゲストはトロンボーンの突っ込み係の白川葉月さんです」
葉月「トロンボーンの突っ込み係は余計だから」
奈々「ちょっと待って!葉月まで出てきたら私の出番が・・・」
華鈴「まあ、それはさて置き^^」
奈々「いや、深刻な問題なんだけど!?」

華鈴「今回はトロンボーンパートの初登場回でした。夕詠のオリキャラ、由比拓也君も登場しました!」
葉月「実際は沙良先輩は前の話でも登場してるんだけどね」
奈々「私の出番はなかったけどね!!」
華鈴「さあ、次の話もパート巡りシリーズです」
葉月「嘘!?じゃあ、私の出番は」
奈々「私の出番は!?私、一応主人公なんだけど」
華鈴「二人共当分出番はありません♪」
葉月&奈々「えッ!?」
華鈴「それでは次回をお楽しみにー」