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- Re: 青春のメロディー【西宮中学校吹奏楽部物語】 11話更新!! ( No.61 )
- 日時: 2011/11/25 22:41
- 名前: 華鈴 ◆NZJg9s3.DU (ID: lqooIEvM)
STORY12 パート巡り!inETB 大輔said
俺、神村大輔。西宮中学校2年生。
吹奏楽部所属で、担当はユーフォニウムっていう楽器。
ちなみに、『西宮』は『にしのみや』と読むのではなく『せいぐう』と読むのが作者的には正しいらしい。
あと、夢を壊すようで悪いけど、この学校は実「神村君!?」
おっと、もうすこしで大変なことになるところだった。ここ謝罪。
ちなみに、俺の問題発言をグッドタイミングで阻止したのは、バスクラリネットの金本智子先輩。
あの吹奏楽部名物の残念な副部長としっかり者の弟と苗字は一緒だけど、実際かなり前をたどったら親戚かもーという関係らしい。
「神村、お前もう少しでこの小説終わらせようとするところだったな。もう少し言動を考えろ」
「お前に言われたくないな風村」
「あれ?先輩に向かって呼び捨て&「風村先輩ッ!!」
このはっきりいってウザすぎるやつはチューバ担当の風村孝。認めたくないけど、先輩である。
「認めたくない発言は撤回してもらおうか」
「げっ、なんでわかった!?」
「顔に書いてあるよ。『コイツ先輩じゃないから』って」
「チッ」
「と、いうことは発言は素直に「認めてやるよ!畜生!!」
くそっ、このドS野郎め。ドヤ顔ムカつく。
「お前の顔面に一発パンチでも食らわせてやろうかコラァ!」
「おっ、本気になってやがんの♪」
「風村!そんなところで性格むき出しにするのやめろ。神村も先輩に対してタメ口禁止!!」
いつも乱闘になろうとしたところで金本先輩の制止が入る。こういうところが金本先輩の必要なところである。
ちなみに、金本先輩は体が弱くてよく学校休んでるけど、金本先輩がいない場合は隣の部屋から『残念な方の金本先輩』が止めにくる。
なんか、同じ部活に同じ苗字(しかも先輩)が3人もいるって面倒くさい。
ちなみに、こんなやり取りは俺たちETBパートにとっては日常茶飯事。部内でいちばんうるさいパートとして有名である。
ユーフォニウム(通称ユーフォ)とチューバとバスクラリネット(通称バスクラ)。3つ合わせて略したのが『ETB』である。
ユーフォ・チューバ・弦バス(コントラバス)の3つ合わせて略した『ETC』というのが一般的らしいが、うちの学校には弦バスがないため、『ETB』になってしまったらしい。
なんか説明ばっかりで疲れてきた。
どうやら先輩たちも疲れてきたらしい。
ETBパートには、いつの間にか沈黙がはしっていた。
「失礼します。見学に来ました」
まさか1年生が来るとは思ってなかったETBパートは、この沈黙を破った1年生のKY発言で一気に現実に引き戻された。
「え、え!?見学!?」
「待て、神村。こういう時は落ち着いて行動するんだ」
「そういう風村も落ち着いたほうがいいよ。完全に冷や汗かいてるじゃん」
「そうっすよ先輩。冷や汗ヤバイっすよ」
「嘘!?てか、こんなときに限っていきなり敬語になるのは反則だよ。神村君」
「先輩こそ、こういうときに限って君つけるのをやめてくださいよ!」
こんな日常からかなり反れた会話をする俺たちにとって、さっき入ってきたはずの1年生は空気という存在と化したようなものだった。