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- Re: 青春のメロディー【西宮中学校吹奏楽部物語】番外編更新中 ( No.69 )
- 日時: 2011/12/26 22:35
- 名前: 華鈴 ◆NZJg9s3.DU (ID: lqooIEvM)
S2 クリスマスに願いを!! by先輩たち
完全に七夕の笹と同様の扱いを受けている西中吹奏楽部のクリスマスツリー。
さっき知った話だが、実はこの伝統は今の先輩たちが1年生だったときから(簡単にいえば2年前から)始まったらしく、とある先輩が「クリスマスってもみの木に短冊吊るしてお願いする行事だったよね♪」と言ったのがはじまりらしい。
まあ、あんまり長ったらしい前置きは嫌いだからここまでにして・・・。
今、そのツリーに吊るす短冊を書いているところです。
先輩方がどんな願いを書いているのか、私、岡崎奈々がレポートしてこようと思います!!
まず、最初は加奈先輩と蘭先輩のトップ2。
「加奈先輩、蘭先輩。何を書いてるんですか?」
「おおっ!そのカメラはまさか西中部活の取材用ビデオ!?」
いきなり加奈先輩のまったく関係ない発言。
「ええ。そんな感じですが・・・」
「マジ!?うち映ってる?岡崎、うち映せ!!」
「蘭先輩、落ち着いてください!映ってますから!!」
取材ビデオと聞いていきなりテンションの上がった蘭先輩。
てか、さっきから何なの?このノリ。
「先輩!真面目に取材受けてくださいよ!!」
「ああ、ごめんごめん。私の短冊はこれ」
そう言って見せてくれた加奈先輩の短冊は・・・
『今年の夏のコンクールで金賞が取れますように!! by部長』※
「さすが部長。模範解答そのまんまじゃないですか!!」
「ありがとう岡崎さん!!ところで、蘭の短冊は?」
「え?うちの短冊?うちは・・・」
そう言って照れくさそうに見せてくれた蘭先輩の短冊は・・・
『今年も美味しいものがたくさん食べれますように!!あと、太りませんように!! by副部長』
「・・・先輩、模範解答のあとにそれはないでしょう」
「だったら聞くな!!うちは取材ビデオに映ればええんやから!!」
「それにしても、蘭のお願いしょぼすぎない?」
「いうな!!」
見事に加奈先輩のいじりの標的にされてしまうような回答をした蘭先輩をおいて、次の取材へ参りましょう!!
さあ、お次は双子の兄弟金本祐樹先輩と和樹先輩、苗字が同じの金本智子先輩のところに行ってみましょう!!
「金本先輩、先輩は短冊に何を書いているんですか?」
「ああ、岡崎。取材ならトップ3として映してほしかったんだけど・・・まあ、いいか。俺の願いはこれだああああっ!!」
「あ、間違えた。和樹先輩、先輩は何を書かれたんですか?」
「え、ぼ、僕!?僕の願いはね・・・」
「ちょ、間違えたって何?おい、岡崎!」
そう言って戸惑いながら見せてくれた和樹先輩の短冊は・・・
『これから西中の吹奏楽部が全国大会に出れるほどの強豪校になりますように 金本和樹』
「さすが和樹先輩。部長に次ぐ模範解答じゃないですか」
「へへっ。照れるなあ。金本さんは?」
「あ、うち?うちはね・・・」
「おい金本と和樹!俺は無視か!!」
さあ、智子先輩の短冊には・・・
『うちがボケれるタイミングがETBパートに訪れますように。 by金本智子』
「智子先輩。何が何でもボケたいんですね」
「あたりまえじゃん。同級生の間ではボケキャラで通ってるんだから、部活だけ突っ込みキャラだったら変だし」
「なるほど。智子先輩なりの事情があるようですね。それでは、この辺で一旦切ります」
「ちょ、岡崎。俺は!?」
先輩たちの短冊のレポートは一応終了。次回は同級生のレポートです。
ちなみに、祐樹先輩は完全無視です。無視してください。無視しちゃっていいんです。祐樹先輩はそういう扱いかただし、どうせたいしたこと書いてないから。
※加奈先輩の短冊で訳がわからなくなった方が続出したと思うので、一応説明しておきます。この番外編は現実の時間の流れに沿ったものとして現実の季節ものをやっていますが、こっちの時間(つまり小説の中の時間)はまだ5月ぐらいであり、こっちの世界ではまだクリスマスは来ていない(てか7ヶ月も先)なので、こんな変な状況が生まれるわけです。つまり、簡単に説明すると小説の中の世界では5月なのにクリスマスをやっているというわけです。