コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: どこにでもありそうなありふれた日常。 ( No.2 )
日時: 2011/08/22 21:53
名前: るきみん (ID: JryR3G2V)

             プロローグ

    その1

あれ? おかしいぞ、何だこの題名は。俺の日常みたいなものがありふれていたらこの世界はどうかしてるぞ。
ありふれた日常を見に来た人が軽いカルチャーショックを受けるぐらいありふれてないぞ。うん。スレッド名の最後に(笑)とか書いとけ。これじゃあ題名詐欺だ。
本当だからな? 忠告しとくぞ?

ん?なぜいきなりこんな話をするかって?え、そ、それは〜・・・・・・

べ、べつに小説の題名とか入りとかが思いつかなかったってわけじゃないんだからね!

・・・・・・

何だよその目は。べつに俺は頭だおかしいとかオネェだとかそういうのじゃないぞ。
まあ・・・10代の男の子は半年に1回ぐらいツンデレになってみたい時もあるんだよ。それが無いって奴はすでに10代を卒業してる。体は子供、心はオヤジ。って感じだな。
まあいいや。本題に入ろう。

なにを話せばいいんだっけ・・・ああ、俺の日常についてか。日常って言っても最近人気のギャグアニメじゃないぞ。

そうだな・・・それじゃあ俺の楽しく愉快で騒がしい日常について話そうか・・・。元はといえば・・・・半年ぐらい前の・・・高校の体験入学の日だな。それじゃあ半年前の話をみんなにしようか。


〜半年前〜

母「明〜、起きなさい〜もう起きる時間ですよ〜」
母さんが俺の名前を呼ぶ。が、今日から夏休みである俺にとって、朝早くから起きる気なんてカケラも無い。
母「起きなさいってば〜。早く起きないと遅刻するわよ〜」
遅刻?何を言うか。なんたって今日から夏休みだぞ。
・・・あ。そういえば今日って高校の体験入学があったような・・・まあ母さんにその事は話してないし、それに関するプリントはすべて川に捨てたから母さんはそのことを知らないはずだ。
知っているとすれば・・・・あいつからの垂れ込み・・・いや、そんなことは無いと信じよう。さすがのあいつでもそこまではしないだろう。
母「お母さん知ってるのよ〜。今日は体験入学があるんでしょ〜。朝夏ちゃんから聞いたわよ〜」

・・・・・・やっぱりか・・・。母さんが声を掛けてきたときから薄々気づいてたんだ・・・。
朝夏・・・お前ならやるだろうと思っていたぜ・・・

明「・・・あのやろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
俺の悲痛な叫びが朝の住宅街に響き渡った。


   ☆

俺の名前は松山明まつやまあきら。普通をこよなく愛する普通の中学3年生。
今日は一日中ゴロゴロしながら夏休みの予定を立てる計画だったが、幼馴染の朝夏によってその計画はもろくも崩れ去った。

朝夏と言うのは、木咲朝夏きさきあさかという俺の幼馴染である。家も近くてよく俺に絡んでくる。普通を愛する俺にとってはあまり女子とは絡みたくない。飢えた男子の恨みを買うから。逆恨みって怖いね。これだから非リア充は困る。まあ俺もなのだが。

明「くそ・・・こんなんならさっさと起きてさっさと高校行けばよかった・・・」
ぼやきながらも高校へと続く坂道を自転車で上る。今の時間は8時30分。受付が8時10分からで、締め切りが8時40分。この坂道を上りきれば到着だが・・・ぎりぎりだな。

俺が今向かっているのは私立明翠高校しりつめいすいこうこう。ここらでは少々名の知れた高校だ。
俺がこの高校を選んだのは・・・母親がこの高校を出ていたから母親より頭が悪いと言うのはちょっとあれだなと思ったことと、朝夏がこの高校に行くからである。べつに朝夏についていくわけではない。朝夏が俺についてきたのだ。
母さんがバカみたいに朝夏に俺の行く高校を教えるからホイホイついてきてしまった。まあでも俺にとってそれはなかなかありがたい。ここの高校は俺にとっては少々学力的にキツい。今のままでは多分落ちる。

そこで朝夏さんのとーじょー。あいつはバカみたいな顔してバカみたいな性格してバカみたいな字を書くくせにめちゃくちゃ頭がいい。小学生のころ全国統一小学生テストとやらで1位を取っていた。まあ俺に絡んでくる時点でバカなんだが。

明「もうちょい・・・・・着いたあ!!」
ようやく坂道を上りきった。高校はもう目の前にあるので、後はあまり急がなくても・・・大丈夫・・・かもしれない。

「高校生になったら・・・ここを毎日上るか・・・」
息を吐きながら、先ほど上ってきた坂をちらりと見て、少し憂鬱な気分になる。

明「って、憂鬱になってる場合じゃないか・・・」
明は手元の時計を見る。

8:35

明「あ、やべえ!」
明は自転車にまたがると、急いで高校へ向かう。ここで遅れてしまってはここまで来た意味が無い。しかも朝夏にめちゃめちゃキレられるだろう。ずっと寝ていればよかったんだが、あいつがバカみたいに母さんに垂れ込むから・・・知らなかったって言い訳も通用しないし。しかもあいつ柔道とかやってるからすごい勢いでボコられる。

ほんと、あいつは俺に関わらなければ(あと暴力が無ければ)結構完璧なんだけど。かわいいし、スタイルも悪くない。でも俺に関わったから点数はマイナス70点ぐらいになる。もったいない限りだ。

そんなことを考えながら、目の前に見える明翠高校へに向かって自転車をを漕ぐ。
後から考えれば、ここで諦めて帰っておけばよかったと思わないでもない。