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- 届かぬ想い 第1章 愛と涙 2話『1ヶ月』 ( No.12 )
- 日時: 2011/08/20 14:36
- 名前: ★逢夢☆ ◆QuwKcUaJL. (ID: 2ft.mOaW)
第1章 愛と涙
2話『1ヶ月』 Side Ran
「圭斗…ここって…」
色々考えてたらいつの間にか私は圭斗に手を引っ張られて公園に来ていた。
しかもこの公園は、圭斗に告白された場所。
両想いになった場所。
「そこのベンチに座っといて。飲み物買ってくる。何がいい?」
「え…じゃぁオレンジジュース。」
「オッケー☆」
そう言って圭斗は公園内にあった自動販売機の方へ行った。
ベンチから見える圭斗の後ろ姿。
私より1まわり、2まわりも大きい。
そんなに年は変わらないのにな…
すると、飲み物を買い終えた圭斗が戻ってきた。
「はい、オレンジジュース。」
「あ、ありがと。」
プシュッ
ゴクゴクゴク
ひんやり冷たいジュースがのどを潤す。
「おいひぃ〜」
「そうか?それは良かった。俺のもうまい。」
私は圭斗の飲み物を見た。
「あ、コーラ。ほんと、炭酸水好きだよね。」
「暑い夏は、これに限るぜ!」
そう言うと、またゴクゴク飲み始めた。
圭斗が飲むジュースといえば、決まって炭酸水。
大好きみたい。
そして私は気になったことを1つ聞いた。
「どうしてここに来たの?」
「あぁ、はいこれ。恋人同士になって1ヶ月目だろ今日?だからこれあげる。」
手渡されたのはシルバーで、小さなお花のついたきれいな指輪。
「き、きれいだし可愛い…」
うっとりその指輪を眺める私。
そして私はハッと気がついた。
「こ、このデートを今日にしようって言ったのも、1ヶ月目だから…?」
「うん。」
ドクン…
胸の鼓動が大きくなる。
「場所も、渡すんだったらここがいいかなと思って…」
恥ずかしそうに圭斗は言った。
「け、圭斗ぉぉぉぉおぉ!!!!!」
私は嬉しくて、大泣きした。
大好き。
誰よりも好き…。
○o。.★.。o○○o。.☆.。o○○o。.★.。o○○o。.☆.。o○
更新日 8月20日土曜日
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