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- 届かぬ想い 第1章 愛と涙 2話『1ヶ月』 ( No.15 )
- 日時: 2011/08/20 14:38
- 名前: ★逢夢☆ ◆QuwKcUaJL. (ID: 2ft.mOaW)
第1章 愛と涙
2話『1ヶ月』 Side Keito
きっと蘭のことだから、1ヶ月目なんて覚えてないだろうな…
そう思いつつも俺は蘭を連れて俺が蘭に告白した場所に来た。
「圭斗…ここって…」
もしかして覚えてたのか!?
一瞬俺はうぬぼれた。
でももうちょっと先の蘭の発言で、俺はガックリきた。
「どうしてここに来たの?」
だってさ。
俺は溜め息をつきたくなった。
でも、せっかくの1ヶ月記念日なんだから溜め息はやめておこうと、ぐっと我慢した。
「あぁ、はいこれ。恋人同士になって1ヶ月目だろ今日?だからこれあげる。」
俺はそう言いながら蘭に小さな箱を渡した。
俺なりに一生懸命選んだつもりだったが、正直喜んでくれるかは不安だった。
でも蘭は、
「き、きれいだし可愛い…」
って言った。
俺のプレゼントをうっとり眺めて言う蘭は、この世の人間とは思えないほど可愛かった。
蘭は口では可愛いとか、おいしいとか言ってても顔は正直だからお世辞かどうかはバレてしまう。
たぶん俺にしかわからないことだと思うけど。
で、あの顔を見るからには俺があげた指輪はものすごく気にいってくれたみたいだ。
そんなこと考えてたら蘭が、
「こ、このデートを今日にしようって言ったのも、1ヶ月目だから…?」
き、来たぁあぁぁぁぁぁぁあ!!!!!
今日の初デートを俺が今日にしようっていった意味を気づいてくれた。
「うん。」
俺は即答した。
そして何となくこんなことも言ってみた。
「場所も、渡すんだったらここがいいかなと思って…」
カッコつけようと思ったけど、恥ずかしがってしまった。
それでも蘭は、
「け、圭斗ぉぉぉぉおぉ!!!!!」
って、大泣きしてくれた。
大泣きしてる姿も可愛かった。
愛してる。
誰よりも愛してる。
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更新日 8月20日土曜日