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第2章　天と地　
　　　　　　　3話『私の好きな人』　　　Side　Ran
　　　　　　　　　　　　
2ヶ月前——
夏休み前の話。

「ねーねー、今年の夏休みもみんなで花火見に行こうねー」
「いいよー」
毎年恒例の花火大会。
今年も私の友達と一緒に行く約束をした。

キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り、夏休み前の集会が始まった。

みんなぞろぞろと体育館に入っていく。

「それでは、体に気をつけて、高校生にふさわしい夏休みを送ってください。じゃあ、みんなまた夏休み後に会おう。」
集会が終わって、教室に戻った私たちは担任の先生の話を聞いて教室を出た。

「やっと終わったねー」
「明日から夏休みぃ♪」
隣で2人が会話をしていた。
「あーでも、部活めんどくさいなぁ。」
「休みたーい。」
「えぇー、楽しいじゃん!」
ここで私が2人の話にやっと合流。

「蘭の部活は圭斗先輩がいるもんねー」
ドキッ
「うらやましい限りだよ。ほんとに。」

圭斗先輩というのはみんなのアイドル的存在で、私の好きな人。
部活も一緒だから苦じゃない。

こうして、夏休みが始まった。

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更新日　8月22日月曜日