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第2章　天と地　
　　　　　　　4話『あなたとの距離』　　　Side　Ran
　　　　　　　　　　　　
ただいま夏休みで部活の真っ最中。
「「「きゃぁーーー!!!圭斗先輩カッコイイーー!!!」」」
体育館に女子の声が響き渡る。

私は女子バスケ部。
そして圭斗先輩も男子バスケ部。
しかも、エース!
将来に期待されてる。

「また決めたよー!」
隣から同じチームの子の声がした。
「これで3回連続ゴール決めてるよ!!」
そして反対側の隣からも。
「「「かっこいぃ〜」」」
とろけた声でみんな言った。

私も口には出さないが、心の中でカッコいいって思ってる。
誰よりも輝いててカッコいい。

そして——…
好き…

でも、あなたは学校内の人気者。
私はフツーの子。

あなたとの距離はあまりにも離れすぎている。

近くにいるのに、目の前にいるのに、目が合ってるのに私にとってあなたは手の届かない人。

それでも、あなたを考えずにはいられない。

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更新日　8月22日月曜日