コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

届かぬ想い   第2章 天と地 5話『届かない気持ち』 ( No.36 )
日時: 2011/08/22 14:17
名前: ★逢夢☆ ◆QuwKcUaJL. (ID: 2ft.mOaW)

第2章 天と地 
       5話『届かない気持ち』   Side Ran
            
部活の後、私は圭斗先輩を呼びだそうと決意した。

だけど、そう決意したときにはもう遅かった。

「け、圭斗先輩のことが…好きですっ!!」
女子バスケ部の1年生の子が圭斗先輩に告白をしていた。

その子は、童顔で可愛くてほおっておけないタイプ。
あんな可愛い子を目の前にして圭斗先輩は、断わるはずもない。

だから怖かった。
見ないでいようと思ったけど、やっぱり気になって見てしまった。

でも圭斗先輩の答えは私が思っていた答えと違った。
「ごめん、俺、お前に対してそんなこと考えたことなかったんだ。ずっと部活仲間だと思ってたから…だからこれからも仲間っていうことじゃ無理かな?」
申し訳なさそうに圭斗先輩は言った。
「それに俺、今好きな人いるから。」
この発言をした時の先輩は横顔からでもわかって、表情がキリッとしていた。

「好きな人…先輩にだっているよね…」
私はぼそっと呟き、結局気持ちを伝えることができなかった。

○o。.★.。o○○o。.☆.。o○○o。.★.。o○○o。.☆.。o○
更新日 8月22日月曜日