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届かぬ想い  第3章 片思いと両思い  7話『花火の下で』 ( No.40 )
日時: 2011/08/22 19:15
名前: ★逢夢☆ ◆QuwKcUaJL. (ID: 2ft.mOaW)

第3章 片思いと両想い 
       7話『花火の下で』   Side Ran

「もうすぐ花火始るよ〜」
「オッケー☆」
私は夜店のわたがしを買って朱花と心の方に行った。

バーン、バーン…
花火が始まりだした。

「こっちこっち!早く!!」
朱花が私を呼ぶ。
心が私の腕をつかんで朱花の方へ連れていく。

バーン、バーン…
「きれいだね〜、記念に写メでもとっておこうか〜」
そう言って私はカバンからケータイをとりだした。
ケータイを開き、カメラ画面にしようとした時だった。

「蘭!蘭!」

私を呼ぶ声がした。
「今だれか私を呼んだ…?」
そうやって2人に聞いてみたけど、
「気のせいじゃない?」
って言われたから、私も気のせいなんだって思った。

でも——…

ガシッ
突然誰かに腕をつかまれた。
振り返るとそこには圭斗先輩がいた。

ドクン…

「こいつ…ちょっと借りてく…!!」
そう言われた時、私は一瞬うぬぼれた。

そのまま私は圭斗先輩に連れていかれて、一緒に花火を見ることになった。
冷静にしてたつもりだったけど、隣で先輩が座っているって思ったらドキドキして、今にも心臓が破裂して飛び出すかと思った。
私は必死に羞恥をこらえてた。

ドーン…
バーン……

そんなこと考えてたらあっという間に花火も終わってしまった。
「花火終わっちゃいましたね、先輩。」
冷静に言ってみた。
ここでも羞恥を必死にこらえてるんだけど…

ドキドキ…
なんなの!?
この展開…!!
先輩が目の前に——…!!

もう私の頭の中はフリーズしていた。

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更新日 8月22日月曜日