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- Re: 災厄の魔女の契約書 お便り的なもの募集!! ( No.167 )
- 日時: 2011/09/17 13:50
- 名前: 琉架 (ID: MnBE3vuR)
17話「愛に注がれる魔法」
「わたしが『アナタ』の体内に侵食する
そうすれば多分魔力の籠もっている瞳がわたしの瞳と同じ色になる
そうなったら『アナタ』は『雨戸くれな』に出会い、呪われた悪魔達の力を『カギ』に注げる
『アナタ』を戻すことが出来る」
「分かってるよ、アリアは心配ばかりだね〜」
「だって『アナタ』だもの
わたしは『アナタ』に住み着いた本当の≪災厄の魔女≫だもの」
「だからあたしの体が無くなったらあんたも一緒に消えるってわけ?」
「いや、違うの
わたしの『力』を抑えられなくて死んでしまう『人間』ばかりだから『器』を入れる『身体』が無くなってしまう
『器』を入れれなかったら『世界の崩壊』が始まってしまう
それを防ぐために『器』とわたしの『力』に耐えれる『人間』を探してたの」
「ま、あたしはもう『ニンゲン』じゃないけどね」
テンマは少し皮肉そうに言う
別にかまわないようなそれでいて不満のような
「大丈夫、さぁ戻ろうか」
「早く入りなさいよ
あたしの『身体』にさ」
「分かったわよ」
アリアは何かを唱える
するとアリアの目の前に不思議な『文字』が現れた
「<汝よ、我に従い力を解放せよ——
汝よ、我に従い力をあたえよ——
すべての崩壊を止める卑しい魔力を
我に全て捧げよ—————>」
とたんにアリアの姿は消えテンマの瞳は碧と翡翠が混ざったような色になった
「あたしを戻して、零兎の元へ」
視界が一瞬光に包まれた————
「テンマ!!」
そう叫んだのは≪男を惑わす魔性の魔女≫事『クレイド・アレン』だった
彼女は只今『アルト』について分析をしていた
その傍らにはあの兄妹が付いていた
「アレン、どう?」
「さすが創造主[神]ってところね
簡単に探れやしないわ………
まああたしもこんなところで諦めるわけないけど」
「力を貸してやろうか?」
「貸して」
「ヴァレン、」
「うん」
2人の魔法はアレンの魔方陣へと吸われる
すると濁ったような色なのにとても『美しい』と思える様な色へと変わっていった
「零兎…あたしは零兎のことを『愛してる』よ
きっと誰よりも
でも零兎が誰よりも『雨戸くれな』を『愛してる』
だからあたしは零兎に唄うよ
いつまでも『幸せ』であるように
あたしが零兎達を『幸せ』に出来るように」
テンマは零兎に言った
「テンマ?おまえその眼って……
てゆうか何言ってるんだ?」
「あたしは人語を言ったはずなんだけどな?」
「それは分かってるけど!!」
「だから零兎が『愛してる』は『雨戸くれな』だって………」
零兎は悲しげな顔をして言う
「安心しろ、テンマ………」
零兎は言う
「————俺はテンマを『愛してる』から」