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1話 「俺と大切な魔女」



悪魔
魔王
神
女神
天使

魔女


醜い絵だった
皺だらけの顔に細く気持ち悪い目
痩せこけていても
太っていても
とても醜い

頭にできた魔女図

ーー我ながら気味の悪い図を作ったな

図書室で1人思う


ーー人じゃない…………ね

パラリ

本をめくった瞬間


ザシュッ

心地の悪い音が飛び込んできた
何かで貫かれたような痛み
少年「鬼灯　零兎」苦痛に顔を歪める

ーー何が起きた………？

「呆気ない、これがあの魔女を
　<<愛すべき者>>だと？」

少女の声

「あの魔女あんたに
　こんな役やらせるなんて
　同じ魔女として恥ずかしい」

ーー魔女？いや魔女がこんな声のハズが

「ってまだ死なないの？」

少女は指で何かを宙に書きながら
呪文を唱え始めた

「あの魔女を殺すには
　あんたを殺さないといけない
　魔女は<<愛すべき者>>が居なければ本来の力は出ない
　出なくなったなら



　殺せる!!!」



なにか
なにかを思い出した気がする

大切ななにかを



ーーあの魔女…………

「完成したわよ、魔法
　毒に悶え苦しむがいい
　そして、死になさい」


魔法が放たれた
零兎は前の魔法につらぬかれたところと
今貫かれたところを触れては見て少しながら微笑しこう言った





「やっと思い出したよ

　テンマ」