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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 災厄の魔女の契約書 お便り的なもの募集!! ( No.180 )
- 日時: 2011/09/18 11:36
- 名前: 琉架 (ID: MnBE3vuR)
20話「手を伸ばせば届きそうな」
——『愛してる』、それはあたしがあいつに向けての感情でもある
あたしの叶わない『愛』の感情
アレンは想う
心の隅で
心の奥底で
切なさを通り越して
『強さ』を想う
——これは飾った『言葉』なんかじゃない
心からの『言葉』…あたしが、あたしが
「この戦いが終わったら、テンマが『幸せ』になれたら、あたしも伝えなきゃね」
「何いってんだ?」
「あら『最古諸刃』、あたしに何の用?」
「変な感情をもってんじゃねえよ」
「余計なお世話よ」
アレンはアルトの方を向いて微笑む
殺気まじりの視線を送る
楽しげな、そんな視線を送る
「ねえ、あのアルトって奴を倒したらあたしさ、
『愛してる』奴に告白でもしてみる」
「そうか」
「だから絶対勝ちたい…テンマの為に、零兎の為に……」
「勝ちたい、ね………」
——『愛してる』よ、あたしもテンマみたいに誰よりも
あんたの事を『愛してる』よ
だから、だから、絶対勝の
あたしの為にも、あんたの為にも、みんなの為にも
そうでしょう………
「アレンっ!!」
「テンマ……何?」
「アルトの事についてだけど
あと7秒で行くよ」
「あら、もう?」
「みんなには伝えたから、絶対、絶対勝とうね」
「もちろん、」
7,6,5,4,3,2,1,0………
「さあ表の創造主[神]、覚悟しなさいよ」
「リィオン、ミィオン」
「テンマ、作戦は分かってるよね?」
「うん、」
『テンマやるよ』
{もう退けないからね}
「みんな、あたしに力を、」
「行くよ、テンマ」
「どうぞ、ルクシア…」
アレンはアルトを見据える
そして笑った
——絶対に勝つ、あたしは伝える、あんたに伝えるの
あたしの『愛してる』を伝える……
覚悟しててよ
———————レスト…——
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