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Re: 災厄の魔女の契約書 番外編アンケ、再度実施中!! ( No.232 )
日時: 2011/11/29 18:21
名前: 琉架 (ID: MnBE3vuR)

29話「影と光」



「あ、あはは、『彩音碧天』を思ったでしょ、ビンゴよ」
「……アンタ、本当に何しにきたの」
「ん〜〜〜お兄ちゃん探しが7で≪堕天使≫探しが2で暇潰しが1」
「こんのシスコン雌豚めが」
「るっさいわね、レストを落とせてない己惚れめ」

と、こんな感じで容姿だけは無駄にいい、美少女達の罵り合いが始まった
諸刃に関してはまた、昼寝を始めよとする
しかし、何かを悟ったのか、起き上がりヴァレンに声をかけた

「おい、≪魔性の魔女≫、お前、なんでこんな魔方陣を?」
「何言ってるの?あたしがこんな魔方陣、書くわけないじゃない
 だいたい対≪悪魔≫≪魔女≫の魔方陣を書くなんて、自殺行為と同じ よ?」
「確かに、そうだな……じゃあ、誰が」

刹那、空から声が聞こえた
ヴァレンに少し似ている、冷えて、尖った声

「そんなもの、あの≪堕天使≫に決まってる」
「へ、あぅ………お、お兄ちゃん…」
「黙れ、雑魚」
「お兄ちゃん…!!探したの………きゃっ、何するの、お兄ちゃんっ」
「黙れと言っただろう」

さっきまで、威勢がよかった見下すような声が、少し怯えたような声音にかわる
兄には頭が上がらないのだろう、妹、ヴァレンは、そんな兄を疑ったことも、嫌ったことも無い
しかし、敵対しているため、儚い想いなのだ

「で、ヴァレン、お前此方の世界に何しにきた」
「お兄ちゃんには、関係ないことよ」
「そうか、お前は実の兄を信じることもできないのか困った妹だ」
「ああぅ…」

弱りきった兎の様な顔をするヴァレン
ヴァレアには、通じて無いようだが、素でやってる為どうにもならない

「アンタっちってホント、仲いいのか悪いのか判らないわよね」
「べーっだ!誰が判ってほしいって願ったかしら」

両目を閉じて、舌を出す
不覚にも、兄であるヴァレアも、アレンも、可愛いと思った
まあ、最古諸刃は寝ていたから論外として考えよう

「…………あ、」
「何?色呆け………」
「アンタらってまるで、光と影、ね」













———————————まるで、正反対な2人、ね