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- Re: 災厄の魔女の契約書 番外編アンケ、再度実施中!! ( No.235 )
- 日時: 2011/12/06 16:56
- 名前: 琉架 (ID: MnBE3vuR)
30話「堕天使と魔法」
「ちょっと色呆け女、アンタ今ぜっっっっっったい変な事思ったでしょう!?」
「勝手な憶測は止めていただけますぅ?」
「何その声!!喋り方!!ほんっっっとムカつく!!!!!!」
「それは悪ぅございますこと」
「うきゃああああああああああ!!!何なのよアンタはっ」
「≪男を惑わす魔性の魔女≫ですけど何か?」
ボケてるわけではないけれど、ボケ役になっているアレンと
ツッコんでばかりで疲れ息すら切らしてしまってるヴァレン
こちらも真反対な2人だが、どこか、楽しんでるようで、2人とも心からお互いを嫌いなわけではないのだ
「………おい、兄の方」
「なんだ、最古諸刃」
「お前、あの≪堕天使≫………彩音碧天の事を知ってるのか?」
「いや、実際俺もそこまで知ってる訳ではないんだ、ただ……」
言葉を止める
寧ろ、言葉を紡ぐほうが良いのか、紡がない方が良いのか、分からないっと言った方が妥当なのかもしれない
「……………ただ、あの≪堕天使≫は、彩音碧天は、アルトを既に殺してる」
「!!!」
「世界を崩壊へ導くのは、『閉鎖—ロック—』を手にしている、彩音碧天、それにリリス・テンマの命を狙ってる」
「それは………」
「ああ、リリス・テンマの力を、裏の神の力を奪うため」
「でも、テンマを殺せば、アイツの対である雨戸くれなも死ぬ、
しかも雨戸くれなが死ねば『カギ』も『閉鎖—ロック—』も他の奴に渡って、自分も死ぬことになる」
「ああ、………あのイかれた≪堕天使≫は、それが望みなんだ」
信じられない言葉が出てくる
死ぬのが望み?
そんな事、あるはずがない
「アイツは、≪堕天使≫だ
なんどでも生まれ変わることができる
アイツを≪堕天使≫にした奴……アイツの主を殺さない限り、あの≪堕天使≫は死なない」
最古諸刃は思った
—————————彩音碧天がテンマを殺す前に……—————