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Re: 災厄の魔女の契約書 ( No.242 )
日時: 2012/08/05 11:48
名前: 琉架 (ID: MnBE3vuR)
参照: http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=tksdaisuki528

#2「encounter」

私は、後先考えずに、その少女の方へ走っていた
テンマ様かもしれない・・・!!

「きゃっ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぁぁ
転んだ、そう、私は転んだのだ
効果音を付けるなら、ズベシャッ?くらいかなぁ
そんな効果音が似合う転び方をしたのだ

「えっとぉ・・・・・・・・・大丈夫?」

少年の方が、私に問いかけてくる

「すっごい転び方してたねって・・・・・・、貴女・・・」

テンマ様かもしれない、可愛らしい少女が、あたしを見て怪訝そうな顔をする
あー・・・・・・ちょっと怖いかも・・・ヤバイ・・・

「貴女、魔女でしょ?」
「・・・・・・え」
「あたし、リリス・テンマ、覚えといてね」
「え、ちょ、まって!ください・・・!!
 君・・・あ、貴女、テンマ様・・・・・・ですか・・・?」
「自分で、様付けするのもあれだけど、そうだよ」
「もっと、冷徹な方だと思ってまし、た・・・」
「うーん、そう思われがちだけど、あたし結構明るいよね、零兎」
「怖い時もあるけどね」

ひどーい、そう言って笑っているテンマ様は、幼く、本当に可愛かった。
でも、ちょっと、疑問
なんでテンマ様はこんな私に話しかけてくれるのだろうか

「名前、なんていうの?」
「シュピールウーア・リノンです」
「んじゃ、リノンちゃんね
 あたしの事は、様付けじゃなくて良いからね
 ・・・リノンちゃんは、あたしと同じ学年?」
「え・・・あ、えっと・・・・・・」
「天魔、一緒に学校行けば分かるよ」
「そうだね、リノンちゃん、行こっか」

夢かと思った・・・・・・、だって、テンマ様・・・えっと、テンマちゃん・・・?
テンマちゃんなんて、恐れ多くて言えそうにないよ・・・
で、そのテンマ様と一緒に学校に行けるなんて、本当に、本当に、本当に・・・!!

「リノンちゃーん、ほら、早く行くよ!」

あー、もう、今日、最高!!!