コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 災厄の魔女の契約書 オリキャラ終了! ( No.35 )
- 日時: 2011/08/29 10:26
- 名前: 琉架 (ID: MnBE3vuR)
3話「魔女」
「………ヤバ…キツイ…かも………えへへ…
この毒弾打った術者…………かなり強い……はぁ」
——力を少し封じなかったらきつくなかったかな?
あ、また会えなくなっちゃう?
声も聞いてないのに?
「大丈夫?……まさか死んじゃったり……!!」
「…かはっ………あんた、だれ……」
「待ってて、応急処置だけなら出来るから」
少年はリリス・テンマに向けて魔方陣を描いた
少し緑色の輝くラインの陣が出来ていく
——回復、魔法……だね、
緑色だもん………あ〜すごい
苦しさが引いていく…
「ごめ…も、無理」
——まさか!!この悪魔自分の力を使えるだけ使って………
「おまえがダウンしてどうするっ!!」
「ん、」
ムクリ、と少年零兎が起き上がった
——あ、なるほどね……もとからこの悪魔
少しだけ回復魔法を持っていただけ
その魔法をあたしだけじゃなくて零兎にも無意識に使ってしまった
それでこうなったのか
「あれ?えと俺死んだはずじゃ………」
「零兎!!あたしのこと、覚えてる?」
「え、」
とかしていない長い紫がかった髪が揺れる
とかしていないのに並にきれいな髪
黒よりの灰色の瞳
唇の先を少しあげて微笑んでる顔
黒い宝石をはめ込んだ首輪をし、真っ黒なワンピースを着ているスレンダーな体躯の少女
いや、魔女
「テ、ンマ?」
「うん!!後ねこの悪魔にお礼言って」
「悪魔…?」
「あ、僕ですか?」
「え、あ、ありがとう?」
——やっと会えた……やっと声が聞こえた
やっと待ち望んでいたの
このときをずっと
「何はなしてんの、零兎」
ビクリと肩があがったのを零兎は感じた
なぜかというと
テンマが魔女で悪魔もいるから
後ろにいたのは翡翠色の艶のある髪を三つ編みにし、
同じく翡翠色の透き通った瞳を持った妖艶なる体の少女
「暮居 亜恋」
見つかってしまったと感じた
「あら久しぶり、テンマ」
「久しぶりね」
「「へ?」」
「テンマ、知り合い?」
「うん!!大親友!!!」
「そ、そう」
「それでねあたしと同じ
呪われた14?13……の悪魔と魔女の1人
クレイド・アレン」
「14」といったとき
何故か悲しそうな顔になったテンマのことを
「知りたくない。」といえばどっかの漫画で出てくるよう
嘘になる
「知りたい。」そう思ってしまう
「あ、それ僕もそうですよ」
さっきへにょりとしていたのが嘘のように座って元気に話した
すると2人の顔が驚きに変わった
——え、あいつもそうだったの!?
え、え、でもあたしの首を絞めた悪魔の方が強かったような…
「なに?その顔」
「あ、ごめんごめん」
とアレンが謝る
全然申し訳ないと思ってないように
「あたしクレイド・アレン≪男を惑わす魔性の魔女≫だってさ…
まったくひどい呼び名だよね、うん」
「そのままだと思うよ!!!」
「なによ!!」
「あたしは……≪崩壊を呼ぶ災厄の魔女≫」
すると悪魔少年の顔が見る見る変わっていく
まさに恐怖と憧れが混ざったような不思議な顔
でもやはり恐怖のほうが多いのか
「あたし明日からこのガッコーにかよう!!
それで零兎と同じクラスにさせるの!」
「あ、それさんせー
だってあたしも零兎と同じクラスだもん♪」
「ほんと!?」
「ほんとほんと!!」
零兎は一人思っていた
これが「崩壊を呼ぶ魔女」なのかと