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Re: 災厄の魔女の契約書 お便り的なもの募集!! ( No.76 )
日時: 2011/08/30 13:11
名前: 琉架 (ID: MnBE3vuR)

5話「血色の月 後編」



「お前まさか…」
「ああオレ、西陽海カイ
 ≪高潔なる殺人鬼≫聞いた事あるかな?」

「あるに決まってるでしょ」

「そうか≪男を惑わす魔性の魔女≫」
「何しに来たの?」

と西陽海カイとアレンの会話を聞いている
零兎の頭に何かが横切った

——『なぁ俺、いや、零兎…こいつを殺そう……
   こいつは≪崩壊を呼ぶ魔女≫の命、狙ってる』

——誰だ、お前は誰だ、
  俺は殺さない、殺人なんて犯せない

——『違うよ……こいつは人じゃない、悪魔だ
   それでもいやなら俺が殺す』

「無理だよ、零兎
 あ、違うかぁアルトか」
「あ、アルト……?」

ズキリと全身に痛みが走った
カイとテンマの言った「アルト」という人物名を聞いてからだ

——痛い痛い痛い痛い痛い!!!
  なにが起こった…?
  アルトって誰だよ!!!

——『俺だよ』

といって零兎の体から黒い光が出て行った
その光が1人の男と女を作っていく

「やぁ初めまして…アルトです」

と、顔の左半分仮面を付けた男が言った

「全ての悪を操る神
 が俺、そして≪世界の終末を見る者≫です」

「はっ、まぁいい
 オレの仲間を紹介してやるよ」

という西陽海カイの横にはカイを含めて4人の
人間ならぬ者がいた

その後ろには


昼間なのに
真っ赤な血の色をした月が昇っていた