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〜第4章〜
第3話

「さあ、勝負を始めようぜ」

その言葉を行った瞬間、また雨が強く降り出した
女の顔は髪で隠れており、よく見えなかった
女は諸刃にこう言った

「今なら、半殺しでいいわ」
「さっきも言っただろ、俺は死なないから完全に殺さないと危険だって」
「へぇ…貴方って本当にバカ…」

女は“クスッ”と笑った
すると、諸刃の体から血が出てきた

「痛ッ!!!」

諸刃は止血をしようと、一番血が出ている腕をつかんだ

「人間ってバカばっかり…やっぱり、人間って面白い…」
「え……?」

諸刃は耳を疑った
人間じゃないとすれば、妖怪、お化け、虫などが化けているとしか考えられない
諸刃はおもわず鳥肌が立った

「一体どういうことだ…?」
「いずれ分かるわ」

すると、また雨が強くなった

「この雨はお前がやっているのか?」
「貴方、勘が鋭いわね…私の名前はＮo 0.9、雨を操る…いや女神を操り雨を能力とする者よ、そして貴方が血を出したのは私が雨を鋭くしたからよ」

No…?
しかも、女神を操るって一体…
それよりも、この雨じゃ俺に勝ち目はない…どうすれば…

「貴方、スキだらけよ」

No 0.9と名乗る女は諸刃の目の前に現れた
諸刃は瞬時に反応し、後ろに下がった

やべェ…死ぬ…強すぎる…
今までの敵とは比にならない…
しかたない…変身するか…
変身すると明日、筋肉痛に絶対なるんだよな…
諸刃は変身するために気を高めた
だが、不思議な事に変身は出来なかった
すると、また目の前に刃物の様にとがった水を片手に持った女が現れ、刃物の様にとがった水を諸刃の心臓に突き刺そうとした

「もう決めたわ、死になさい」

死ぬ?俺、死ぬのか?
リリーも美蘭も誰も助けられずに?
何でだよ…ッ何で俺はこんなにも無力なんだ…
諸刃は自分で自分が悲しくなり、自分に対する怒りが込み上がった

「くっそぉぉおおおおおお!!!!!!!」

諸刃が大声で叫ぶと諸刃の右腕から雷神の鬼子と戦ったときと全く同じ竜が現れた







〜「第4章　第3話」終了〜
　　　　　　　　〜「第4章　第4話」に続く〜