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Re: 魔女守り! ( No.115 )
日時: 2011/11/19 18:24
名前: 由羽 (ID: mOKQW.49)
参照: 進行がおかしなことになっている……(泣

 ノゾミさんは、小さいころの同級生でした。
 クラスが違ったけど、名前は聞いたことがありました。
『熱血少女ノゾミ』
 と言う名前が。
 そんなある日——、

「いやあっ! 離せっ!」

 クラス対抗合唱コンクールの練習で遅くなったノゾミさんとその同級生が、魔女に誘拐されそうになったんです。

「あ、そこの、『ヘタレクロ』! 助けて! あんた、身軽なんでしょ!?」

 ノゾミさんのよぶ声に惹かれて、僕は走りました。そしてそのまま、
「えいやっ!」

 とび蹴りです。
 あまり運動神経はよくないノゾミさんに、キラキラした目で見つめられましたが、それどころではありませんでしたので、シカトしました。

 すると——、

「もういいっ! なんだこいつらっ!」

 といって、ノゾミさんの同級生の手を引っ張りました。
 そしてそのまま、

「やだーっ!」

 誘拐されたんです。




 …………誘拐は嫌いだ。
 そう、心の中で思っただけなのだが、口に出していたらしい。

「何言ってんのよ」

 隣の席のアネモネに睨まれる。

「ごめん。なんか、なんとなく言ってみた」

 何それ、と笑われ、膨らむ。

「すごい顔。あ、誰か乗ってきた」

 ぷしゅうー、と音を立てバスが止まって、開いたドアの先に——、
「もう、なんで買い忘れなんてするんですか。クオリラ様」
「ごめんごめん、サーシャ」
「早く乗れ。刺すぞ」

 なぜかあの三人だった。