コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 魔女守り! ( No.136 )
日時: 2011/11/19 18:36
名前: 由羽 (ID: mOKQW.49)
参照: 進行がおかしなことになっている……(泣

 それからというもの、ノゾミさんは頑張っていました。
 いや……、死に物狂いで。それはもうすごかったです。
 周りの人は、もともと運動神経がよくなかったノゾミさんが、一生懸命頑張っていたのを見ていて、あいつはどうかしたのか? と、必ずと言っていいほど言っていました。 
 そして、だんだん運動ができるようになっていき——、
 それと同時に、熱血さもアップしていきました。

「なんだぁ、あいつ」

 と、男子には評判が悪くなっていきましたが、

「ノゾミぃ、ガンバっ!」

 女子にはもてていきました。

「いやあ、最近男子とかどーでもよくなってきちゃったんだよね」

「はいはい。って、なんで僕のところに来てわざわざ話してるんですか」

 六年生のころの会話です。僕は一組、ノゾミさんは四組でした。

「だって中学校行かないで魔女狩り本部行こうとしてる人、あたしのほかにクロしかいないんだもん」

「はいはい。……で、今日は何を教えてほしいんですか?」

「げっ、ばれてる。……うー、歴史」

「いつものことなので、ばれるとかなんだとか、別にないんですけどね」

 ——というわけで、僕とノゾミさんは無事……って、ノゾミさんはギリですが、魔女狩り本部に入隊が決まったというわけです。


 入隊したての頃、クロとこうして組んだよなぁ。
 銃を発砲し、ノゾミはふと思う。

「若かったからなぁ……」

「おいノゾミ! 何ぼーっとしてんのよ! 前、まえーっ!」

 はっ、と意識を戻し、目の前に向かってきた一人を背負い投げする。
 つい武術が出るのは、昔からの癖だ。
 
「……どいてろ」

 背後に黒いオーラを感じ、振り返ってみると、ゴゴゴ……という文字を背負った陽光が立っていた。

「俺が始末する」

 その言葉が終わらないうちに、陽光は目の前の一人をなぎ倒した。

「……どうぞ……ご自由に……」

 主人公っぽくないセリフをノゾミが言い終えたその時に、サーシャが動いた。

「いやあんたの許可はとってないんですけどーっ!?」

 こんなみじめな主人公いたか!? あたし背負い投げしただけなんですけど!? と、次々と相手に襲い掛かる彼らを見ながら、ノゾミはツッコんだ。