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Re: 魔女守り! ( No.140 )
日時: 2011/11/19 18:37
名前: 由羽 (ID: mOKQW.49)
参照: 進行がおかしなことになっている……(泣

 だから、あんたたちの許可はとってないの! と、言おうとしておでこに何かがぶつかった。

「ぶふっ!? なにこれ!? って、椅子の破片、椅子の破片ーっ! 弁償させられる!」

「儚花」

 涙目でおでこを抑えたノゾミを無視して、その鼻先すれすれに儚花を通過させる。

「ばか野郎ーっ!」

 ついに叫んだノゾミに、バスジャックが飛んできた。
 白目をむいてぐったりしている。

「きゃーっ! 誰だこいつ飛ばしたのはーっ! ヤル! シメる!」

 火蘭を取り出して参加をする。

「火蘭、刹火」

 引き金を引くと、ストレートに巨大な炎が噴射する。
 目の前にいる人たちにも、危害が加わりそうだ。

「ばかかーっ!?」

 あ、やばいね。と気が付いたときにはもう止めることはできない。

「ばかって言われてたけど今までスルーしてたあたしが馬鹿なのに今気が付いたーっ!」

「遅いわぼけー!」

 悲鳴まじりの声を出した時。

「水龍!」

 聞きなれた声がした。
 いつも一緒にいた、腐れ縁の奴の声が——。

「クロ!」

 刹火の巨大な炎を、水龍が相殺した。
 じゅうっ、と大きな音を立てて、車内の火が消えた。

「クロ、助かったー!」

「ノゾミさん、アネモネさん、無事ですか?」

「あたしの名前が入ってないのは意図的な何かかしらぁ?」

 怖い顔をしたおねねさんに、クロは「いえ、おねねさんは心配すぎて聞くのが怖かったんです……」と、苦しいフォロー。
 ぎくしゃくしたみんなを見て、ノゾミはいつものように、口元をきゅっとあげた楽しそうな笑みをうかべた。