コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 魔女守り! ( No.153 )
日時: 2011/11/19 18:42
名前: 由羽 (ID: mOKQW.49)
参照: http://ameblo.jp/686-7777/image-11023624862-11495162704.html

アネモネ編というわけで王翔様によるアネモネ絵です↑
かわいらしいアネモネ……そして書いていないんですが儚花はピンクです。
王翔様、本当に何度もありがとうございます>< そしてまたお願いしまs(殴


 その場を離れたノゾミだが、なんとなく罪悪感を感じた。

「だって付き合ったんならいいけど、あの男子は恥ずいとこ見られちゃったってことっしょ。なんかごめん……」

 言ったって、聞こえる訳はないのだが。
 そんなことに気づいているのかいないのか、さっきの一言聞かれたかな? と、周りを見回す。
 ノゾミなりの気配りだ。
 そんなこんなしているうちに、歴史の授業を受ける、歴史資料室についた。

 歴史資料室は、歴代の魔女守りの銃や剣がおいてある、歴史の授業にはもってこいの場所だ。

「あ、ノゾミさん。ネルとメルが僕の筆箱持って逃げるんですよー。捕まえてくださいーっ!」

 クロの声に正面を見てみると、ネルメルが黒猫模様の筆箱を持って走り回っていた。
 筆箱には名前が書いてある。目を凝らすと、几帳面な字で「クロ・クンシラン」と書いてある。……いまどき筆箱に名前を書くのはクロしかいないのだが。

「自分で取り返せよ……ってか、ネルメルも、お前ら小学生か!」

 えー、と不機嫌そうな声が返ってくる。
 クロが助けてくださいよー、と涙目で頼み込む。
 さっき見たアネモネと男子隊員との会話とはかけ離れた光景に、怒りが爆発する。……あまりのバカさに。

「うっるさい!! なんだこのロマンチックのかけらもない光景っ! あー、恋したい恋したい」

 つい出てしまった本音に、一瞬教室内がしんっ……となる。
 それから、爆笑がわく。

「ノゾミに恋とか、全然似合わない単語だなー!」
「頭でも打ったのか? それとも毒キノコ食べた?」
「急に何言うんだよ、笑いがとまんねーじゃん!」

「ううう、うるさい! 何よ、あたしが恋したいとか言ってもいいじゃないの! 一応あたしは乙女だ!」

「自分で一応とか言ってますよ、ノゾミさ……」

 クロの次の言葉をさえぎり、ノゾミは声を張り上げた。

「あたしに、春よ来いっ!」